圧倒的空戦性能! 可変翼戦闘機F-14「トムキャット」が初飛行-1970.12.21 映画続編は来年公開

航空機メーカーの名門グラマンの艦上戦闘機F-14「トムキャット」が1970年の今日、初飛行しました。可変翼の採用、遠距離から攻撃可能な空対空ミサイルの搭載など、米ソ冷戦のなか登場した戦闘機は今、イラン空軍のみ所有しています。

敵対するイランに、なぜ?

 1970(昭和45)年の12月21日。グラマン(現ノースロップ・グラマン)が開発した艦上戦闘機F-14「トムキャット」が初飛行しました。

 F-14はアメリカ海軍のF-4「ファントムII」の後継機として開発された空母搭載用の艦載戦闘機です。当時、敵対していたソ連(現ロシア)を見据え、高い空戦能力を持つ戦闘機として誕生しました。

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アメリカ海軍のF-14「トムキャット」。2006年に全機が退役している(画像:アメリカ海軍)。

 特徴は、飛行状況に応じて主翼の角度を後退角20度~68度で変更できる可変翼、約200km先の目標を攻撃可能な長射程AIM-54「フェニックス」空対空ミサイルの搭載、それを可能にするレーダー火器管制装置の装備などです。

 配備開始は1973(昭和48)年。いわゆる冷戦のさなか、リビアや中東などで勃発した紛争などに参戦し、それらの軍が所有するソ連製の戦闘機と交戦しています。ただし1991(平成3)年のソ連崩壊後は、圧倒的な攻撃力と運動能力を持つF-14が“独り勝ち”の状態になり、2000年代に入るとたとえばアフガニスタン戦争(2001年10月~2021年8月)でも、主力戦闘機として参加しています。

 最終的にF-14は700機あまりが生産されましたが、次世代の艦上戦闘攻撃機F/A18-E/F「スーパーホーネット」の登場で2006(平成18)年に退役。しかしながら、2021年現在はアメリカと敵対するイランにおいて、その空軍がF-14を所有しています。

 理由はF-14がイランへ渡った1970年代当時、同国は親米だったから。当時の支配者モハンマド・レザー・パフラヴィーはF-14を視察するために渡米し、いわゆる「オイルマネー」を用いて大量に購入したのです。アメリカとイランの関係が悪化するのはその後、イラン革命が発生した1979(昭和54)年からでした。

 ちなみに来年、2022年5月には、俳優トム・クルーズ主演の映画『トップガン マーヴェリック』が日米で同時公開されます。これは1986(昭和61)年に上映された『トップガン』の続編です。同作においてトム・クルーズ演じる主人公、マーヴェリックが乗った機体こそF-14「トムキャット」でした。

【了】

【写真】空母上のF-14(2003年ごろ)

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  1. グラマン最後の

    「ネコ」シリーズ戦闘機

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