「2022年注目の竣工船」 電動、LNG、風力に超巨大作業船まで 海からエネルギー革命!
自航式SEP船(2022年10月竣工)
清水建設は12メガワット級の超大型洋上風車の建設に対応できる世界最大級の自航式SEP船(自己昇降式作業船)を、JMU(ジャパンマリンユナイテッド)呉事業所で建造しています。再生可能エネルギーとして大きなポテンシャルを持つ洋上風力発電所の工事で大きな力を発揮するでしょう。
同船は全長142m、全幅50m、2万8000総トンで、クレーンの最大揚重能力は2500トン、最高揚重高さは158m。8メガワット級の風車なら7基、12メガワット級なら3基分の全部材を一度に搭載できます。
作業能力も高く、予備日をみても8メガワット級の場合は7基を10日、12メガワット級の場合は3基を5日で据え付けられます。船体のジャッキアップ・ダウンが可能であり、既存のSEP船に比べ5割程度高い稼働率を発揮できるように設計されました。
日本は洋上風力を2030年までに1000万kW導入するとの目標を掲げているものの、8メガワット級以上の風車建設に対応できるSEP船がこれまでなかったため、再生可能エネルギー拡大に向けて大きな活躍が期待されます。
同船は2021年11月に進水しており、2022年10月の竣工が予定されています。
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