「2022年注目の竣工船」 電動、LNG、風力に超巨大作業船まで 海からエネルギー革命!

ウインドチャレンジャー搭載石炭船(2022年中)

 伸縮可能な帆(硬翼帆)を設置し、風力を船の推進力に活用する現代の帆船が2022年に竣工します。

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ウインドチャレンジャー搭載石炭船(画像:商船三井)。

 商船三井と大島造船所(長崎県西海市)が中心となり開発した、硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」を搭載する9万9000重量トン型の石炭船で、大島造船が建造、東北電力の火力発電所向け石炭輸送に投入される予定です。

 商船三井は「ウインドチャレンジャー」を次世代帆船と位置付けています。帆の素材にGFRP(ガラス製繊維強化プラスチック)を採用。軽量化により帆全体の面積を大きくすることが可能となり、推力への利用を最大化しました。また、風の強さや向きをセンサーで感知し、展帆や縮帆、回転といった動きを自動で行うことで、風力を効率的に利用できるようにします。

 東北電力は「ウインドチャレンジャー」搭載船の導入によるGHG削減効果について、従来の同型船と比較し、日本~豪州航路で約5%、日本~北米西岸航路で約8%を見込んでいます。

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