上信電鉄の「デキ」動く! 国内最古級98歳の電気機関車 独シーメンス製

「デキフェスタ」やります!

上信電鉄の「デキ」リフレッシュ!

 群馬県の上信電鉄が2022年2月12日(土)に、「デキフェスタ」と題したイベントを、高崎駅近くの同社本社で開催します。

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上信電鉄の電気機関車デキ1形。イベントなどで使われてきたが、近年は動いていなかった(伊藤真悟撮影)。

「デキ」とは同社の電気機関車デキ1形のこと。1924(大正13)年に輸入されたドイツ・シーメンス製の電気機関車で、かつては貨物輸送などに用いられました。国内最古級の電気機関車であり、「上州のシーラカンス」の異名を取ります。

 今回のデキフェスタでは、外観を再塗装し内部をきれいにしたデキがお披露目され、駅構内での体験乗車会(100名限定)、撮影会、運転室見学会(希望者のみ)が実施されます。記念グッズの販売や軽食の提供もあります。

 デキは輸入された3両のうち1号機と3号機がいまも在籍し、イベント列車の運行などに用いられていました。しかし2017年に1号機が故障し、火災が発生。それから3号機も使用を停止していました。

 イベントを企画運営するグローリーハイグレイス有限会社によると、現在、観光庁の補助を受けデキの動態保存に向けた準備を行ってはいるものの、今回はまだ、デキは自走できず、電車に牽引されたデキに試乗する形になるとのこと。今後はプロジェクトの進捗とともに、同様のイベントを企画していきたいといいます。

【了】

【2月開催】新生デキお披露目「デキフェスタ」詳細を画像で見る

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コメント

2件のコメント

  1. 下仁田ではなく高崎で、とは太っ腹?な…

  2. 元々デキの修復は 自走不能 のまま

    電車の主幹制御器を設置して クハ のような存在としての修復と新聞記事にあったが… ?

    デキとして自走可能な状態に復元されるのか???