二重“開かずの踏切”? 鍵付きフェンスで囲まれた阪急の踏切 開けられる人とは?
テレビ取材で1度だけ渡った!
しかしながら筆者(小川裕夫:フリーランスライター・カメラマン)は、テレビ番組の取材でレポーター役として、この踏切を渡ったことがあります。近畿地方にある面白い踏切を紹介する内容でした。その際はテレビ番組の取材ということで特別に鍵を貸してもらえ、許可を得て踏切を渡りました。
普段はフェンス越しにしか見ることができない墓地に足を踏み入れ、また普段は道路側からしか撮影できない踏切の様子を、墓地側から撮影。一見すれば、同踏切は街で見かけるものと代わり映えはしません。いたって普通の踏切です。それでも、ここは限られた人しか渡ることができないということで、その非日常的な体験に少なからず興奮しました。ただし筆者は墓地の所有者ではありませんから、この踏切を渡ったのは後にも先にもこの1回だけです。
たとえ渡る人が限定的であったとしても、いわゆる「勝手踏切」のようにはさせず、阪急電鉄が安全管理をしっかりと行っていることが伺えました。
【了】
Writer: 小川裕夫(フリーランスライター・カメラマン)
フリーランスライター・カメラマン。1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーに。官邸で実施される首相会見には、唯一のフリーランスカメラマンとしても参加。著書『踏切天国』(秀和システム)、『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)、『東京王』(ぶんか社)、『私鉄特急の謎』(イースト新書Q)など。
阪急は夏の冷房ケチりすぎてダメ。なんであんなに暑いの。