潜水艦はいかにして「ミサイルのデパート」になったか 脇役から最重要兵器への超絶進化

航空機を搭載するようになった潜水艦

 第1次世界大戦後に日本とアメリカ、イギリス、フランスは潜水艦への偵察機の搭載を試みます。これを実用化したのはフランスと日本だけでした。

 フランスでは「シュルクーフ」1隻だけでしたが、日本は複数の潜水艦に航空機を搭載しています。さらに日本の潜水艦に搭載された航空機は、偵察だけでなく爆撃も行っていました。やがて日本は、さらにこれを推し進め、航空攻撃に特化した潜水艦として、伊400型と伊13型という2種類の大型潜水艦の建造まで計画します。

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伊400型潜水艦の搭載機「晴嵐」の格納庫(画像:アメリカ海軍)。

 ちなみにドイツは、潜水艦で敵国の沿岸まで行き、そこで敵基地を攻撃するための小型ロケット弾を開発、その水中発射実験も行っています。加えて、同国では世界初の弾道ミサイルと呼ばれるV2ロケットを収めたコンテナー(格納筒)を潜水艦に曳かせて、アメリカ本土を攻撃する計画まで立てていました。

 こうした潜水艦に魚雷以外の兵器を持たせる方向をより発展させたのが、第2次世界大戦後のアメリカと旧ソ連でした。

【武器はだんだん“スマート”に】潜水艦と搭載兵器の進化 写真で見る

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