降雪地でも冬タイヤ装着「100%に至りません」道路管理者が警戒 関東の装着率は?

関東と長野の北部でも装着率は高いが

 NEXCO東日本関東支社が2022年1月12日(水)と16日(日)に、関東と長野の「首都圏地域」と「降雪地域」のSA・PAで4191台を対象に冬タイヤ装着率調査を実施しています。

 これによると、大型車は首都圏で94%、降雪地域では100%と高い水準。小型車でも降雪地域では97%に達していました。

 しかし、首都圏地域の小型車における装着率は、48.4%でした。12月調査時点の26.2%から向上したものの、1月6日に東京で警報が発令された大雪を経てもなお半分に到達せず。このため、首都圏地域、降雪地域を合わせた装着率は、小型車平均で76.8%、全車種平均では82.2%でした。

 関東の平野部でも2月10日(木)から翌日にかけ積雪が予想されています。国土交通省やNEXCOなどの道路管理者は、7日頃からウェブサイトなどで注意喚起を行い、冬タイヤの装着とチェーンの携行や、不要不急の外出の自粛を呼びかけています。

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千葉の国道357号海老川大橋での路面凍結による立ち往生。1月上旬の大雪時(画像:関東地方整備局)。

 加えて、国土交通省は雪道を走行する大型車に対し、「冬タイヤの未装着等により事業用自動車が立ち往生した場合、悪質な事例については、監査を実施したうえで、講じた措置が不十分と判断されれば、当該事業者の行政処分を行うこととしています」としています。

 ちなみに、擦り減った冬タイヤなどでのスリップも多発しています。前出の倉吉河川国道事務所による冬タイヤ装着率調査では、駆動輪のみ冬タイヤを装着している車両や、摩耗したタイヤを装着した車両は「未装着」にカウントしています。

【了】

【小型車に注目】関東での1月冬タイヤ装着率調査 画像で見る

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