降雪地でも冬タイヤ装着「100%に至りません」道路管理者が警戒 関東の装着率は?

関東地方などで大雪が予報されるなか、道路管理者が警戒を強めています。なかでも関係者が頭を悩ませているのが、冬タイヤ未装着の車両。1台が自走不能になると、大きな交通障害を引き起こすとしています。

冬タイヤ装着率調査への嘆き

「冬用タイヤ装着率が100%に至りません」
 
 このような表題の報道発表資料を、国土交通省 倉吉河川国道事務所(鳥取県)が2022年2月8日(火)に発表しました。

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山陰道で2017年に発生したトラックのスタック。黄線のトラックは冬タイヤ未装着だった(画像:倉吉河川国道事務所)。

 資料は、同事務所が1月下旬に鳥取県内の「道の駅琴の浦」「ポート赤碕」にて実施した冬タイヤ装着率調査の結果を公表しています。202台のうち5台(いずれも小型・普通車)が未装着。装着率でいえば12月調査の約94%から約98%に向上したものの、「100%に至らなかった」が強調されています。

 そのうえで、「ノーマルタイヤでの雪みち走行は車両のコントロールができず、スタックが発生し交通障害になる可能性が高いです。1台のスタック車両が大きな交通障害を引き起こします」と警鐘を鳴らしています。

 山陰は雪が降りやすい地域ですが、中国地方全体で見ると、瀬戸内海側は雪がなくとも、中国山地を上っていくと、みるみる周囲が白くなる、といったケースもあり、気候の差が大きな地域です。こうした冬タイヤ装着率は、関東と接する豪雪地の高速道路を管理するNEXCO東日本新潟支社なども実施していますが、2021年度は12月2週目で全体の装着率が95%に達していました。

 では、関東ではどうでしょうか。

【小型車に注目】関東での1月冬タイヤ装着率調査 画像で見る

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