N700系のお腹が見られる? 新幹線「唯一の踏切」なぜ地上を走るのか

最高速度200km/h以上で走り、かつ全線立体交差で建設された新幹線はフル規格と呼ばれますが、車両工場への引込線としてただ1か所、踏切が存在します。新幹線を間近で見られる珍しさから、通過時にはカメラを向ける人の姿を多く目にします。

フル規格新幹線では唯一の踏切

 1964(昭和39)年に東京~新大阪間で開業した東海道新幹線は、全線にわたって踏切がありません。線路と道路は必ず立体交差になっているため、新幹線が踏切事故を起こすこともありません。

 しかし、それは営業線と呼ばれる、旅客を乗せて運行される区間に限った話です。車両基地への引込線には、実は踏切が存在しています。場所は静岡県浜松市。新幹線車両の保守・点検をする日本車輌製造の浜松作業所(JR東海浜松工場)への途中に踏切があります。

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東海道新幹線唯一の踏切「西伊場第1踏切」。踏切を通過する迫力は満点(小川裕夫撮影)。

 この引き込み線が使用されるのは不定期なので、地元の人でも新幹線が踏切を横切る光景を頻繁に目撃できるわけではありません。普段は線路側がフェンスで遮られています。新幹線が通過する際に作業員がやって来てフェンスを開け、その後に警報機が鳴り始めます。

 珍しい新幹線の踏切――。遮断時はどこからか情報を聞きつけて、撮影に来る鉄道ファンは少なくありません。たまたま通りかかった人たちも、突然の出来事に興奮気味でカメラを向けます。

【地図】「新幹線唯一の踏切」の場所と現地の様子

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