ウクライナがNATOに要請する「飛行禁止区域の設定」の意味は? なぜそれが必要なのか

ロシアからの侵攻を受けるウクライナがNATOに対し要請する「飛行禁止区域の設定」について解説します。文字どおりの意味でとらえると少々、読み違えるかもしれません。実現すれば戦争の趨勢を決定づけかねないものです。

「飛行禁止区域の設定」が意味するところ

 つまり、NATOに対する「飛行禁止区域を設定してほしい」というゼレンスキー大統領の要請とは、「NATOはウクライナ側に立って対ロシア戦争に参戦してほしい」と言っているに等しいのです。

 実際、ロシアのプーチン大統領も「飛行禁止区域設定は参戦とみなす」と宣言しており、また直接介入を避けたいNATOはこの要請に応じるつもりがないことを明らかにしています。

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ブーク地対空ミサイル。ウクライナ、ロシアともに保有する(関 賢太郎撮影)。

 ウクライナ軍の頑強な抵抗は、開戦から2週間にわたってロシア軍の補給を断ち切り、その前進を阻止し続けています。その結果、もはやロシアによるウクライナ全土占領は厳しいという見方が強まりつつあります。その一方で、圧倒的軍事力を持ったロシア軍が優勢であるという事実に変化はなく、どちらも決定打を欠いている状態です。

 両者苦しい消耗戦となったいま(2022年3月9日現在)、それぞれの空軍は事態を打開しうる要素です。

 現在のところウクライナ空軍、ロシア空軍ともに、相手が保有する地対空ミサイル防空網があまりにも強力すぎるため、航空機を有効的に使えない状態にあります。しかし消耗戦はお互いの防空能力を少しずつ削っていくはずであり、このまま大きな変化なく事態が推移していけば、もともと数に劣るウクライナが先に力尽きることによって、ロシア側が航空優勢を握る可能性があります。

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コメント

1件のコメント

  1. もうろそろウクライナの要求どうり飛行禁止区域の設定を考える時に

    きているんではないですか。これ以上人間を死なせたくないです。NATOもアメリカもこれ以上ロシアの脅しに

    屈しては先々まで舐められますよ。

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