千代田線が全通、小田急と直通開始した日 "異形"9000形が乗り入れ -1978.3.31
44年前の3月31日、現在の東京メトロ千代田線が全通し、小田急との相互乗り入れを開始しました。
構想から16年で全通
1978(昭和53)年の3月31日。東京メトロ千代田線(当時は営団)の代々木公園~代々木上原間が開通。千代田線は全通となり、小田急との相互乗り入れを開始しました。
千代田線は1962(昭和37)年の都市交通審議会の第6号答申で「8号線」に位置付けられ、「喜多見~原宿~永田町~日比谷~池之端~日暮里~松戸」というルートで整備すべきとされていました。つまり、当初から小田急と常磐線に乗り入れる構想があったのです。
その後1969(昭和44)年の北千住~大手町間を皮切りに、千代田線は順次開通。それから約8年後のきょう、いよいよ全通となりました。
いっぽう小田急側は、千代田線への乗り入れを想定し、貫通路や難燃性などを備えた新たな車両の製造を進めました。そうして1972(昭和47)年に新型車両「9000形」がデビュー。ワイドで傾斜のついた前面窓や、中段に位置するライトなど、斬新なデザインで鮮烈な印象を残しました。
乗り入れ開始当初は本厚木までの直通運転で、小田急の車両は綾瀬まで、営団の車両は最長で常磐線の我孫子までを結んでいました。
さて、1962年の答申で「8号線」は喜多見が起点とされています。ルートは小田急に「貼り付け」られた形で、あくまで別線とされました。つまり、すでに複々線が前提とされていたのです。この複々線は2018年の東北沢~梅ヶ丘間の完成をもって、ようやく実現することとなりました。
【了】
今見ても斬新すぎる見た目。
やっぱりアイボリーに青帯が最強ですね。
今の新車は帯が細すぎて安っぽい見た目がねぇ…ダメでしょ。