北陸新幹線「敦賀延伸」走行試験も開始 ウクライナ問題で資材遅延も「影響なし」

急ピッチで完成形に近づいています。

開業まであと2年

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駅ホームまでが姿を現した敦賀駅(画像:鉄道・運輸機構)。

 北陸新幹線の延伸区間(金沢~敦賀)の建設の進捗について、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が2022年4月21日(木)、今月時点の概況を発表しました。

 北陸新幹線の敦賀までの延伸開業は、2024年春を予定しています。開業まであと2年となった現在、工事に目だった遅れは発生しておらず、58工区中57工区ですでに軌道など設備工事に入っている段階です。

 ことし3月には、金沢駅の南側に位置する車両基地「白山総合車両所」の回送線を利用し、新幹線車両の走行試験を実施。地上設備の検査等を行いました。

 新たな終着駅となる敦賀駅は、高架駅の駅舎部分に加え、ホームまでが姿を現しており、現在は東口棟や、屋根部分の建築に取り掛かっています。当初予定より1か月弱前倒しで進んでいるとのことです。

 3~4月にかけて、現場では新型コロナウイルスの感染確認が14件発生。さらにウクライナ問題に伴って定期航空便が運休となり、ヨーロッパ製である散水消雪用の配管材の納入にトラブルが発生しましたが、いずれも全体行程へ影響を与えるには至らなかったといいます。

 開業時期については、当初2022年度末とされていたのが、昨年3月に1年の延期が発表されていました。その主原因が「加賀トンネルにおける盤ぶくれ対策のための追加工事」および「敦賀駅部の工事の遅延」でした。このうち敦賀駅部については工程どおり進捗中。加賀トンネルについては今回の発表で「引き続き経過観察を行う」としています。

【了】

【ほぼ完成形?北陸新幹線の現在の工事状況】

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