ロマンスカーVSEどんな車両? 元運転士に聞く 超デラックス特急ならではの気配り運転
運転士から見ても斬新な「VSE」
――「VSE」「GSE」は登場時に、小田急ロマンスカーのフラグシップと言うべき車両でした。運転士にとって、どのような印象を受ける車両でしたか?
「VSE」は、今までのロマンスカーとは一線を画す「スタイリッシュさ」と、「白い車体」「広い車内空間」が衝撃的でした。運転士としては「運転台に側窓がなく、外を確認するモニターが付いている」のは新鮮でしたね。
「GSE」は「LSE」(編注:7000形。前面展望席を備える)を置き換える車両という認識でした。ロマンスカーを象徴する車体色「ローズバーミリオン」と「運転台の広さ」には安心感がありました。「VSE」と異なり「運転台窓」が設置されていましたので、駅停車中にホームから手を振ってくださるお子さまに応えることができたなど、お客様との距離を近く感じられることを嬉しく思っていました。
――「VSE」には車体傾斜機構が備わっていますが、他車と運転感覚の違いは感じられましたか?
車体傾斜は高速で曲線に侵入する際、特に効果がありました。2階にある運転席でも揺れが少ないと感じられました。
――「VSE」「GSE」ともに、運転台が2階にありますが、乗務時に他車との大きな違いは感じられますか?
2階の運転席は見晴しが良好です。その一方で、運転台から見えにくい箇所が存在するため、駅進入時は特に注意を払って運転していました。
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