ロマンスカーVSEどんな車両? 元運転士に聞く 超デラックス特急ならではの気配り運転

小田急電鉄の看板車両「特急ロマンスカー」。中でも運転席を2階に設け、客室を車体前面まで伸ばした展望席を持つ「VSE」「GSE」は人気でしたが、うちVSEが定期運行から引退しました。両車両を走らせた元運転士に思い出などを聞きました。

「周りの列車も遅らせない」配慮

――「VSE」は「走る喫茶室」と呼ばれるシートサービスを行っていましたが、特に揺れないための配慮はされていたのですか?

 揺れないことは車両を問わず意識しています。車内販売を行う列車、特にシートサービスを行う「VSE」では、曲線通過速度を抑え、急な加減速を行わないよう特段の注意を払っていました。

 なお、前後列車の運転間隔や、自身が運転する列車の次の駅までの運転時間を確認し、自列車だけでなく、周りの列車を遅らせることがないように、速度・操作に配慮した運転を心がけることが、揺れない運転操作につながると、先輩から教えていただきました。

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インタビューにお応えいただいた、元運転士の梓 雅樹さん(写真提供:小田急電鉄)。

――「VSE」「GSE」は停車駅の少ない運用が多いですが、停車駅が少ないと運転への意識は異なるのものですか?

 ロマンスカー乗務時は次の駅までの区間が長いため、周囲の列車の状況や運転時間など、事前に準備・把握することが多く、大変でしたが、やりがいを感じていました。

 なお、停車駅の少ないロマンスカーに限らず、運転をするときは常に、次の停車駅までに「○○駅で各駅停車を抜く」「運転時間が多くある」といったことを事前に確認し、お客様にとって乗り心地がよい電車であることを追求した計画運転をしています。

――お忙しい中、インタビューに応じていただき、ありがとうございました。

※ ※ ※

「VSE」「GSE」とも往年の展望席を踏襲し、世代を問わず高い人気を博します。「VSE」は今後、イベント列車などとして運行し、2023年秋ごろ完全に引退する予定です。

【了】

【はしごで2階席へ!】「VSE」の運転席を特別に見せていただきました

【鉄道特集】往年の名車、活躍中のエース どんな車両? 国鉄時代の思い出も

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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