低迷「スペース・ジェット」vs好調「E-Jet E2」 2機種の“隠れた違い”とは? それぞれの利点

ほぼ同じ大きさなのに貨物室の位置なぜ違う?

「スペース・ジェット」の客室幅は、同社資料によると108.5(約2m76cm)インチ。対し、「E-Jet」は108インチとほぼ同じ幅です。ちなみに、客室の天井の高さも1インチ違い。客室はほぼ同じ大きさで、貨物室は胴体下と機体後部のどちらが良いか。“タイマン”勝負が期待できたかもしれません。

 ほとんど同じ胴体の大きさをもつ2モデルが、それぞれ貨物室を違う位置としたのは、どのような意味があったのでしょうか。

Large 02
エンブラエルE190-E2「テックシャーク(TechShark)」(画像:エンブラエル)。

「E-Jet」に採用されている床下貨物室は地上から近く、積み降ろしが容易です。機体の重心近くに重い貨物を集めることができて、飛行時の重量配分(ウェイト&バランス)も有利になります。そして、胴体をストレッチして客席数を増やす派生型へも対応しやすく、機体設計の面でも柔軟性に富んでいます。

 これに対し「スペース・ジェット」で採用されている後部貨物室は上に客席がないために、背の高い貨物も収容できます。

【なんちゅー形】エンブラエルが公開した「未来のプロペラ機」が未来すぎる

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。