幾度となく主力艦を護衛 駆逐艦「磯風」進水-1939.6.19 最期は「雪風」による“介錯”

旧日本海軍の駆逐艦「磯風」が1939年の今日、進水しました。真珠湾攻撃から水上特攻まで多くの海戦に参加し、そのたびに戦艦「武蔵」や空母「大鳳」など主力かつ大型艦の最期に立ち会ってきました。

大型艦の沈没に立ち会う「磯風」

 1944(昭和19)年6月にはマリアナ沖海戦に参加。大型空母「大鳳」の護衛任務に就きます。しかし、アメリカ軍潜水艦が放った魚雷のうち1発が「大鳳」に命中、同艦は大爆発を起こして沈没してしまいます。「磯風」は「大鳳」の乗員を救助したのち、空母「瑞鶴」の護衛にあたります。ただ、この海戦で日本は空母3隻などのほか航空機も400機以上を喪失し、大敗北に終わりました。

 追いつめられるなか日本は総力を挙げて、フィリピンを攻略しようとレイテ島に上陸したアメリカ軍を迎え撃ちます。同年10月、「磯風」は史上最大の海戦とも称されるレイテ沖海戦に参加。「金剛」「榛名」などの戦艦部隊を護衛します。24日、レイテ島の北東に位置するシブヤン海にて、戦艦「武蔵」がアメリカ軍の猛攻にあい撃沈されると、「磯風」はここでも同艦の救助にあたります。なお直前、水雷長が沈没間際の「武蔵」を撮影しています。レイテ沖海戦でも日本は多くの艦艇や人員を喪失し、敗北を喫しました。

 11月、「磯風」は巡洋艦や駆逐艦などとともに本土へ帰還します。しかしその途上、「金剛」がアメリカ軍潜水艦の雷撃にあい沈没。乗員を救助し、約20日後、横須賀港へ到着しました。直後に「磯風」は同港から呉まで、竣工したばかりの大型空母「信濃」の回航を護衛します。しかし「信濃」はアメリカ軍潜水艦の雷撃により、竣工からわずか10日で沈没。「磯風」はここでも大型艦の最期を看取り、乗員を救助しています。

【写真】「磯風」から撮影された沈没間際の戦艦「武蔵」

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