戦争? 侵略? ウクライナでの戦いはどう呼ぶのが正しいの? 呼称から見えるものも…

ロシアによるウクライナでの戦闘行為を表現するにあたり、「戦争」「侵略」「侵攻」など、国やメディア、発言者ごと表現にバラつきが見られます。その点に注目すると、この件に対する各々のスタンスが透けて見えるかもしれません。

ロシアの行為は「戦争」の定義にあてはまるのか?

 2022年現在は、国連憲章の下で全ての武力行使が原則的に禁止されています。その例外として、自国または他国を防衛することを目的とする「自衛権の行使」、そして国際社会全体の安全保障を守ることを目的とする、国連の安全保障理事会の下での「集団安全保障措置」においてのみ武力行使が認められています。

 自衛権に関しては、武力行使の目的やレベルなどに関して厳しい制限が設けられており、一方の集団安全保障措置も、一般的に相手国を屈服させ、自国の要求を認めさせるために行われる戦争とはその性質が全く異なります。

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バルト海沿岸で行われるNATOの大規模演習「バルトップス」より、2022年6月12日撮影。ウクライナ情勢を受け、従来にない緊張度で行われている(画像:アメリカ海兵隊)

 これを踏まえて考えてみると、まずロシアは今回のウクライナ侵攻に関して宣戦布告を行っていません。また一時期、話題となったロシアによる「宣戦布告」も、その目的はどちらかというと国内の体制を有事に切り替えるためのものと報じられているため、仮にこれが行われたとしても、これを国際法上の宣戦布告と真に同一のものと見なすことができるかは議論が分かれるところかもしれません。

 さらに、ロシアは今回の侵攻に関して、その適法性はさておき、国際法上の根拠を自衛権に求めており、これらを合わせて考えれば、今回の侵攻は法的意味における「戦争」とは区別されると考えることができるでしょう。

【写真】見覚えあると思ったら…日本でもド定番の榴弾砲ウクライナへ

ロシア軍のウクライナ侵攻 最新情勢 戦争はどうなっているのか

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コメント

1件のコメント

  1. 立場によって変わるからなぁ。

    第三者から見ると、1969年3月2日の中国とソ連の戦闘は”中ソ国境紛争:Sino-Soviet border conflict”と呼ばれて、個々の戦闘を”珍宝島事件/マンスキー島事件:Battle of Zhenbao (Damansky) Island"と言われていたわけで、宇露(ウクライナ-ロシア)国境紛争になるんじゃないの?

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