操縦者を守れ! 空自唯一「航空医学実験隊」を取材 パイロットは地上でも過酷訓練

航空自衛隊入間基地には様々な部隊がありますが、なかには唯一無二のものも。そのひとつが、ひたすら航空医学に関する調査・研究を行っている「航空医学実験隊」です。取材してみたら驚きの装置をいくつも保有していました。

航空機は保有しないけれど存在感はバツグン

 低圧訓練装置は入間基地以外に築城基地(福岡県)や浜松基地(静岡県)にもあり、戦闘機などに搭乗するにはこれらの基地で必ず訓練を受ける必要があるとのこと。そのため、「ブルーインパルス」やF-15DJなどに著名人が体験搭乗する際は、いずれかの基地で事前訓練を受けているとのハナシでした。

 なお、訓練修了者には、その証として「低圧訓練証」が交付されるそうです。

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低圧訓練装置の室内の様子(柘植優介撮影)。

 このほかにも第4部には空間識訓練装置や射出座席訓練装置などもあり、これらにより実機を使わずとも各種錯覚を体験したり、緊急時の射出に関する感覚などを体得したりできるようになっています。

 航空機は、船や自動車と違い、三次元機動を行う乗りものです。とくに高速で飛行する戦闘機などは乗組員に大きな身体的負担をかけ続けます。そのため、それら負担がどのように人体に影響を及ぼすのか研究し、事故を未然に防ぐ手立てを常に研究し続ける必要があります。

 その意味で、航空医学実験隊は、航空機こそ保有していないものの、飛行安全を追求するうえで航空自衛隊になくてはならない存在だと、取材を通して実感しました。

【了】

【航空医学実験隊の英称は?】訓練修了の証「低圧訓練証」ほか

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