『トップガン』主人公の相棒F-14とF/A-18どう違う? 時代変われば任務も変化 映画に表れる

オールレンジで敵機を圧倒可能な空戦性能

 そこで、この戦術に対応すべく開発されたのがF-14「トムキャット」です。最大探知距離が200km以上もあるAN/AWG-9レーダーを搭載。同機は、このレーダーによって、24個の目標を同時に追尾することができ、そのうちの6目標に向けて最大射程約150kmというAIM-54「フェニックス」空対空ミサイルを一斉に発射し、それらを別々に誘導・攻撃できるという、当時の戦闘機としては類まれな戦闘能力を有していました。

 アメリカ海軍は、F-14「トムキャット」があれば、ソ連海軍航空隊の爆撃機部隊も、それから発射された対艦ミサイルも、どちらも迎撃することができると考えたのです。ちなみに、ソ連の水上戦闘艦と潜水艦が発射した対艦ミサイルへの対抗策として生まれたのが、のちに登場することになるイージス・システム、すなわち防空戦闘に秀でた「イージス艦」でした。

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2005年、編隊飛行するF-14D「トムキャット」(手前)とF/A-18E「スーパーホーネット」(画像:アメリカ海軍)。

 しかもこのF-14「トムキャット」は、単に「空飛ぶミサイル発射基地」のような鈍重な戦闘機ではありませんでした。それまでのベトナム戦争における戦訓で、戦闘機にはミサイルで離れた場所にいる敵機を撃墜するだけでなく、近距離での「ドッグファイト」と呼ばれる格闘戦でも敵機を圧倒できる戦闘能力が必須となっていました。つまり、敏捷性や優れた機動性も求められたのです。そのため、F-14は飛行速度によって角度が変化する可変後退翼を備え、きわめて優れた機動性を発揮するように設計されています。

 搭載する空対空戦闘用の兵器も、長距離用の「フェニックス」、中距離用の「スパロー」、短距離用の「サイドワインダー」という3種類のミサイルに加えて、ドッグファイト時の近接戦闘用として20mmバルカン砲も装備。つまりF-14は、ソ連の爆撃機や対艦ミサイルを迎撃するだけでなく、ドッグファイトも含めた敵戦闘機との空戦でも勝利できるよう、優秀な「制空戦闘機」に仕上がっていたのです。

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コメント

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2件のコメント

  1. 最新作でマーヴェリックの敵としてかつての主役機であるF-14が登場したら面白いのだが。

  2. 今でも F−14を使用しているのでしようか 最近でわF−15を使用していると聞きますが本当のところ戦闘機の機種は何を使用しているのでしょうか