『トップガン』主人公の相棒F-14とF/A-18どう違う? 時代変われば任務も変化 映画に表れる

大ヒット中の映画『トップガン マーヴェリック』。劇中で俳優トム・クルーズが駆るのはF/A-18Eですが、前作ではF-14に乗っていました。この2機種はどう違うのか、出自から機体の性格、遂行可能な任務の違いまで比較してみました。

「ホーネット」がFとA両方を名乗るワケ

 ただ、このF-14の実用化が進められていた頃、艦上軽攻撃機であるA-7「コルセアII」の後継も求められていました。しかし、アメリカ海軍はこちらの新型機開発については、攻撃専用の機体ではなく、ベトナム戦争の戦訓に基づき、F-4「ファントムII」のように戦闘機としても攻撃機としても運用できる多用途(マルチロール)機を要求したのです。

 なお、そのような要求を行った背景には、当時流行った「ハイ・ロー・ミックス」という考え方に従い、戦闘機としてはきわめて優秀ながら、ゆえに高価で、かつ爆撃能力を持っていないF-14を補佐できる廉価な戦闘爆撃機も必要だという、アメリカ海軍の方針もあったからでした。

Large 20220628 01
アクロバット飛行するF-14D「トムキャット」(下)とF/A-18「ホーネット」。作中でも似たような飛び方をするシーンがあった(画像:アメリカ海軍)。

 そこで白羽の矢が立ったのは、アメリカ空軍が不採用としたYF-17「コブラ」戦闘機の艦上機化でした。YF-17は、アメリカ空軍の軽量戦闘機計画に従って開発された機体でしたが、YF-16(のちのF-16戦闘機)の採用によって、引き取り手のない状態に陥っていました。

 このYF-17の開発を海軍が継続し、空母に搭載可能な艦上戦闘機に仕立て上げたうえで生まれたのがF/A-18「ホーネット」だったのです。同機はF-14よりも廉価な制空戦闘機であると同時に、F-14とは違って爆撃機としても運用でき、従来の艦上攻撃機の代替となる機体でした。

 結果、戦闘機にも攻撃機にも使えるという意味から、戦闘機(Fighter)を示す「F」と、攻撃機(Attacker)を示す「A」の類別記号を「/」でつないだ、それまでのアメリカ軍には存在しなかった機種類別記号の「F/A」が与えられたのです。

【全身真っ黒な「トムキャット」も!】今は昔 カラフル塗装のF-14戦闘機をイッキ見

『トップガン』の戦闘機大特集 F-14やF/A-18…徹底解説!

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 最新作でマーヴェリックの敵としてかつての主役機であるF-14が登場したら面白いのだが。

  2. 今でも F−14を使用しているのでしようか 最近でわF−15を使用していると聞きますが本当のところ戦闘機の機種は何を使用しているのでしょうか

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号