『トップガン』主人公の相棒F-14とF/A-18どう違う? 時代変われば任務も変化 映画に表れる

「ホーネット」がFとA両方を名乗るワケ

 ただ、このF-14の実用化が進められていた頃、艦上軽攻撃機であるA-7「コルセアII」の後継も求められていました。しかし、アメリカ海軍はこちらの新型機開発については、攻撃専用の機体ではなく、ベトナム戦争の戦訓に基づき、F-4「ファントムII」のように戦闘機としても攻撃機としても運用できる多用途(マルチロール)機を要求したのです。

 なお、そのような要求を行った背景には、当時流行った「ハイ・ロー・ミックス」という考え方に従い、戦闘機としてはきわめて優秀ながら、ゆえに高価で、かつ爆撃能力を持っていないF-14を補佐できる廉価な戦闘爆撃機も必要だという、アメリカ海軍の方針もあったからでした。

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アクロバット飛行するF-14D「トムキャット」(下)とF/A-18「ホーネット」。作中でも似たような飛び方をするシーンがあった(画像:アメリカ海軍)。

 そこで白羽の矢が立ったのは、アメリカ空軍が不採用としたYF-17「コブラ」戦闘機の艦上機化でした。YF-17は、アメリカ空軍の軽量戦闘機計画に従って開発された機体でしたが、YF-16(のちのF-16戦闘機)の採用によって、引き取り手のない状態に陥っていました。

 このYF-17の開発を海軍が継続し、空母に搭載可能な艦上戦闘機に仕立て上げたうえで生まれたのがF/A-18「ホーネット」だったのです。同機はF-14よりも廉価な制空戦闘機であると同時に、F-14とは違って爆撃機としても運用でき、従来の艦上攻撃機の代替となる機体でした。

 結果、戦闘機にも攻撃機にも使えるという意味から、戦闘機(Fighter)を示す「F」と、攻撃機(Attacker)を示す「A」の類別記号を「/」でつないだ、それまでのアメリカ軍には存在しなかった機種類別記号の「F/A」が与えられたのです。

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コメント

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2件のコメント

  1. 最新作でマーヴェリックの敵としてかつての主役機であるF-14が登場したら面白いのだが。

  2. 今でも F−14を使用しているのでしようか 最近でわF−15を使用していると聞きますが本当のところ戦闘機の機種は何を使用しているのでしょうか