青春18きっぷ不可 盛岡~青森の難関「IGRいわて銀河鉄道」「青い森鉄道」どう抜ける 1日乗車券使えば安く?

お得な一日乗車券を買うと、途中下車も気軽になる

 せっかくなので、ついでに盛岡~青森間のあちこちで自由に途中下車したい。そういう時はフリーきっぷが便利です。ただ2022年6月現在、IGR・青い森鉄道の共通フリーきっぷは、ありません。会社別に購入する必要があります。

 青い森鉄道は通年発売の「青い森ワンデーパス」(土日祝およびGW、夏休み、年末年始。8/1~7のぞく)があります。発売額はおとな2100円。これが先述の「安く済ませる方法」で、目時~青森は通常3170円なので、乗り通すだけでも大幅にお得となるのです。

 ちなみに2022年は7月31日~8月8日に限り、さらにお得な「青い森ツーデーパス」(2日有効、3570円)も利用できます。

 IGRは通年発売の「IGRホリデーフリーきっぷ」(土日祝、8/1~4、年末年始)がありますが、1日有効で発売額はおとな3000円。対して盛岡~目時間の通常運賃は2420円なので、片道の通し利用では元を取れません。これを使うなら、数回の途中下車もしくは(主旨とは外れますが)往復利用がいいでしょう。

徹底的にJRを利用したい場合の別ルート

 延々と私鉄を利用するのは勘弁、という人は、盛岡からJR花輪線の列車に乗り、北西に向かって大館経由で青森に向かうという方法もあります。ただし、花輪線が分岐するのは盛岡からIGRで6駅目の好摩駅。そこまでは青春18きっぷが使えず、別途660円を支払う必要があります。

 なお、花輪線直通で盛岡~大館を乗り通せる列車は1日わずか5往復。また、盛岡~青森の所要時間は、八戸経由より2時間ほど長くかかってしまいますが。とはいえ、こちらの道中にも大館や弘前といった観光都市が複数あるため、旅のプランによって選ぶのも良いでしょう。

 ※ ※ ※

 まとめると、青春18きっぷでIGR・青い森鉄道を経由し青森へ行く場合、最低の追加出費は4520円(IGR通常運賃+青い森鉄道1日乗車券)。青い森鉄道は発売時期に合えば、フリーきっぷ購入が必須でしょう。計画的なスケジュールを組み、JR花輪線経由で青森をめざすのも手です。

【了】

【青森へ到達するルートと「一日で行ける範囲」】

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