F/A-18「スーパーホーネット」なぜ1人乗りと2人乗りが? ならではの共同作戦『トップガン』新作でも
2人乗りホーネットの後席、誰が乗る?
こうして、F-14「トムキャット」を補完できる低コストな艦上戦闘機と、中小規模の空母に搭載可能なF-4「ファントムII」およびA-7「コルセアII」の後継機問題を一挙に解決するために、アメリカ海軍はYF-17を改良し、艦上機として使えるように発展させたうえで採用を決めます。
こうして生まれたのが、F/A-18「ホーネット」でした。初期モデルはA型とB型で、前者が1人乗りの単座モデル、後者が2人乗りの複座モデルでした。なお、F/A-18Bの極初期型には、TF-18という類別記号が付与された練習機仕様もあり、このタイプには後席にも操縦装置一式が備えられていました。
ただ、アメリカ海軍では当時、すべての操作を1人で行う単座の戦闘機よりも、機体を操縦するパイロットと、爆弾やミサイルなどを扱う兵装システム士官(Weapon System Officer:WSO)の2人が乗り込むF-4「ファントムII」戦闘機の方が役割を分担できて好評だったことから、F/A-18「ホーネット」に関しても、後席を兵装システム士官席に改修したB型が生み出されます。
なお、アメリカ海軍としてはパイロットと兵装システム士官の2人で役割分担するという点以外にも、海軍機の場合、洋上飛行が多いことから、「2つのアイボール・センサー(目玉)にひとつの脳みそ」の乗員1人よりも「4つのアイボール・センサーに2つの脳みそ」の乗員2人の方が、いざというときに優位だという考え方が伝統として受け継がれていることも影響しているようです。
その後、F/A-18A/Bの改良型としてF/A-18C/Dが誕生し、B型の任務に性能が向上したD型が用いられるようになります。
作戦内容によって
空戦任務なら
単座
地上爆撃任務なと
飛行操縦のパイロットと
兵装をコントロールする
「兵装士官」の2名任務
F4,F14が2名乗務がまさに同様な
任務から
常に2名乗務