「ザク」だけのはずだったのに…『ガンダム』世界の兵器多様化 大戦中の日本も同じ道たどった?

『機動戦士ガンダム』でジオン公国軍は当初、モビルスーツ「ザク」で戦備を統一していました。しかし戦争後半になると「グフ」「ドム」「ゲルググ」など多数の機体が登場します。なぜ種類を増やしたのか、旧海軍を例に考えてみます。

戦争中、用途別に進化した旧海軍の戦闘機

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、これについて「兵器開発は相手があるから」と考えます。

 たとえば、旧日本海軍では1943(昭和18)年より求められる状況に合わせて、戦闘機を「甲戦」「乙戦」「丙戦」の3種類に分けました。

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戦争が激化すると戦闘機も細分化する(イラスト:亜浪)。

「甲戦」は、敵戦闘機の撃墜を主眼に置いた戦闘機です。上昇力、速力、旋回性能が高次元でバランスよく調和し、敵機に勝てることを求められました。なお甲戦の代表的な機種が「紫電改」です。零戦(零式艦上戦闘機)を「甲戦」とする史料もありますが、甲戦が定義された時点では、すでに旋回性能を最重要視する零戦開発時の価値観はなくなっていました。

 一方「乙戦」とは、高高度における敵爆撃機の撃墜を主眼とし、速力と上昇力、高高度性能を重視した機体になります。これには「雷電」のような局地戦闘機が該当します。

 そして「丙戦」とは対爆撃機用で、夜間戦闘可能な戦闘機のことを指します。「月光」などが該当します。

 これらがなぜ区別されるのか。「運動性のいい零戦は敵戦闘機との空戦は向いているが、速度や上昇力は並みなので、高速大型爆撃機への迎撃は向いていないし、単座でレーダーもないので夜間戦闘をさせると機位を見失う」からです。

 このように、兵器は「敵軍の兵器への対応」で進化しますから、戦うごとに兵器の種類が増えるわけです。

【写真】旧海軍が運用した様々な戦闘機たち

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コメント

2件のコメント

  1. サイド7で初のガンダムの戦闘があったのが9月中旬。最後の戦闘は12月末。

    「兵器開発は相手があるから」とは言ってもたった3ヶ月あまりで新型機の企画・設計・試作から量産・配備・運用まで漕ぎ着けるのはちょっと非現実的と思います。ガンプラだってもっとかかりそう…

    (「知らんがな」とは言わないで…)

  2. 人気アニメを引き合いに出すなら、事前に作品を視聴するべきかと存じます。グフはドムの護衛機としてデザインされたか?順番が違います。先ずザクが在り、地上戦が必要に成りグフが登場。ザクとグフの運用結果で地上では想定以上に足回りの負担が生じる事が判り、ホバー走行のドムが開発されたのがガンダム世界の歴史です。甲戦型のグフが先に在り、ドムが戦闘攻撃機型にデザインされたと云うなら納得出来ますが(大日本帝国陸軍の一式戦・隼から二式単戦・鍾馗採用の流れに酷似)、ドムの為にグフが造られた訳では無いと断言出来ます。

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