貨物停滞なおも続く「ロサンゼルス港」のいま そもそも混乱の原因は? 航空便じゃ全然運べない!
航空輸送は頼りの綱となるのか?
船の滞留はピーク時よりも落ち着いており、6月末に滞留している船は20隻程度ですが、ピークは120隻だったといいます。「条件が重ならないと改善は難しいだろう」というのが、同氏の弁。なお、ロサンゼルス港の発表によると、2022年6月には、6月期としては過去最高となる87万6611TEU(20フィートコンテナの数)を取り扱ったとのことです。
この一方で、なかば海上輸送混乱の“代替案”として、売上を伸ばしているのが飛行機を用いた航空輸送です。ただ、こちらについても物量の面では船と比べて圧倒的な差がある、と事情に詳しい人は話します。
「貨物専用機は大型のもので20フィートコンテナ6個分、重さにして120t程度を運べるのに対し、コンテナ船は1度に4000個ものコンテナを輸送できます。つまりこう考えると、コンテナ船1隻が1度に運ぶ量は、“貨物機1機が毎日運航し1年運べる量”に相当するんですよね。太平洋間の国際物流において、航空輸送が占める割合はたった1%といわれています」(先出の人物)
【了】
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