ガンダムの対抗馬はコア・ブースター? 技術伸ばした“試作競争” 連邦 ジオン そして旧日本軍

人気アニメ『機動戦士ガンダム』では、さまざまな試作兵器が登場します。しかし、それは現実の歴史でもあったこと。使用目的が同じ兵器の開発を複数のメーカーで競わせることで、兵器の発展を促していました。

対抗馬「宇宙戦闘機」の存在が可変MSとして結実か

 筆者が思うに、もし宇宙戦闘機派なる反MS派がいたとしたら、彼らは「コア・ブースターなら、ガンダムだけでなく支援用であるガンキャノンの役割も兼ねられるし、地球上でもマッハ5.38で移動できるので、ガンダムを始めとしたMSよりも兵器として有用」と主張したでしょう。

 これに対し、MS推進派は「MSは宇宙戦闘機と戦車を兼ねられるほか、双腕とマニピュレーター(指)を備えるため作業機械としても使えることから、想定する戦場の月面やサイド3でも柔軟に対応できて有利」としたうえで、「地球でもGアーマーを使えば大気圏内の飛行が可能であるため、問題はない」と主張したと想像します。

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アメリカ空軍の軽量戦闘機(LWF)計画に基づき開発されたYF-16(手前下)とYF-17(奥上)。最終的に採用されたのは前者だったが、後者も大幅改良の上、アメリカ海軍にF/A-18として採用されている(画像:アメリカ空軍)。

 最終的に、優劣に関して結論が出なかったため「両者を採用して、実戦で判定する」となったのではないでしょうか。なお、エースパイロットのランバ・ラルによれば「正確な射撃はコンピューターに予測されやすい」とのことですから、複雑な動きができるMSは、宇宙戦闘機よりも予想されにくい戦術機動が可能で、ゆえに以後はMSだけが発展したのだと思われます。

 とはいえ、戦闘機の利点をMSに取り入れる動きもあったと考えられ、それが「機動戦士Zガンダム」以降に多数登場する可変MSとして結実したのだと考えます。

 これらは、あくまでも筆者の推測でしかありません。しかし、現実の歴史同様、『ガンダム』世界においても、同じように兵器開発が進み、実戦投入した際の戦訓が、後日登場する新型兵器にフィードバックされていったのではないでしょうか。

【了】

【写真】同じ名前でも違う機体 2種類の「九七式艦上攻撃機」ほか

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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コメント

3件のコメント

  1. なお後の設定ではゴップはMS推進派のレビルの方針を受けて、MS開発の「V計画」の予算をもぎ取って推進させているけどな。

  2. なおギャンとゲルググのコンペ設定は後付け、そもそもギャンはマ・クベ専用機だと本編で言及されている…

  3. モテなさそう( ^ω^ )

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