台湾待望の最強戦車M1「エイブラムス」 運用開始で島の守りどう変わる?

台湾陸軍が待ち望んだ最強新鋭戦車M1「エイブラムス」が、2024年にアメリカから到着する予定です。これにより台湾陸軍の戦車戦力は大幅に強化される模様ですが、そうなると台湾の守り方も変化するのでしょうか。

M1A2Tと入れ替わるように姿消したM41軽戦車

 台湾に引き渡されるM1A2T戦車の数は108両。ちなみに末尾の「T」は台湾向けを表す記号ですが、これは、劣化ウラニウム装甲板を通常の装甲板に変えたことを示す識別のためであり、それ以外の性能は、アメリカ陸軍が装備するM1「エイブラムス」シリーズの最新バージョンであるM1A2C(M1A2SEPV3)に準じるといわれています。

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アメリカ陸軍のM1A2「エイブラムス」戦車。台湾に引き渡される予定のM1A2Tは、劣化ウラン装甲がないだけで性能的にはほぼ同等(画像:台湾陸軍)。

 M1A2Tの売却は、ロシアのウクライナ侵攻が始まる前にすでに確定していましたが、過去、別の兵器にあったような、売却自体は確定していても引き渡しが遅れて先送りになったケースとは異なり、予定通り引き渡しが行われることはほぼ間違いなさそうです。

 なお、同車の部隊運用は2025年スタートといわれており、現在、それに向けて台湾人戦車乗員のM1「エイブラムス」対応訓練がアメリカで進められています。

 一方、このM1A2Tと入れ替わるように、2022年2月25日、台湾陸軍でM41A3ウォーカー・ブルドッグ軽戦車の退役式が行われています。同車は過去64年間に渡って台湾の守りに就いてきました。ただ、同車は第2次世界大戦直後の1940年代後半に生まれた軽戦車であるため、旧式すぎて現在の戦車戦への適応が困難なうえ、部品の供給も難しくなり、維持コストも上昇したことなどから退役はやむなしだったといえるでしょう。

 そのため、今後はM60A3 TTS(約460両)、CM11(アメリカ名称M48H)「勇虎」(約450両)、CM12(約100両)といった既存の戦車(あと少数のM41D軽戦車)に加えて、新装備のM1A2Tが台湾国土を防衛して行くことになります。

【写真】台湾の現有戦車、M60やCM11ほか

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