3連休襲う台風「かつてないほど危険」 国が警戒するこれだけの理由 トラック横転の可能性 車も避難を

連休中のレジャー、晴れている場所でも注意

 台風14号の影響は九州だけに限定されるものではなく、北日本、東日本、西日本でも21日にかけて警戒が必要です。

「暴風が吹き始めると避難ができなくなります。今回のような台風では逃げられないことも考えられます。暴風が吹き始める時間をチェックし、避難をいつまでに完了させなければならないか確認していただきたい」(黒良予報部長)

 運行の中止や、安全な場所への車両の避難を考える必要があります。

 国土交通省水管理・国土保全局も台風による警戒を呼び掛けています。特に台風接近前の注意です。

「洪水を受け止めるためのダム容量を増やすため、ダムの水位を下げる事前放流を行う場合があります。雨が降っていないのに、河川の水位が上昇したり、流量が増加する場合があります」(豊口佳之河川環境課長)

 9月17日朝8時時点での事前放流は、九州、四国、関西地方を中心とした61ダムと広範囲に及んでいます。台風の北上と共に実施ダムも増える可能性があります。

「この夏も中州に取り残される水難事故が多発しました。晴れているから大丈夫ではなく、今の段階から情報に留意していただければと思います」(前同)

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会見する気象庁 黒良予報部長(右)、国交省 豊口河川環境課長(中島みなみ撮影)。

 この事前放流は大雨の被害が予想される地域で実施します。連休中は水辺のレジャーも増えます。まだ台風は遠いと思っていても、キャンプなどの設営場所、車両の乗り入れなどには注意が必要です。

 事前放流は各ダム管理者がウェブ上で公開していることはありますが、国土交通省が運営するポータルサイト「重ねるハザードマップ」では確認できません。放流の警報を知らせるサイレン、ダム管理者の広報車の呼びかけに気を付けて下さい。

 また、高波、高潮などの影響を受ける沿岸部のほかにも、台風で川より海の水位が高くなることで川の水が押し戻されるバックウォーター現象が起き、沿岸から離れた河川の氾濫が起きる可能性があります。低地や地下の駐車では、自らと同時にクルマの避難も考えるべきかもしれません。

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