寝台特急「サンライズ」は寝られるのか? 雑魚寝からA寝台まで「寝比べ」 わずか5cmで大違い
寝台幅が微妙に違う「ソロ」2階室と平屋室
次は寝台料金6600円と、最も安い個室寝台である1人用B個室寝台「ソロ」を紹介します。B個室寝台の付帯サービスは枕、布団、シーツ、浴衣、コップ、目ざまし時計、スリッパ、ゴミ箱、鏡、コンセントで、どの設備でも同じです。
「ソロ」は平屋個室と2階個室が存在します。個室内の天井高さは1.4m程度で、個室内での直立は困難です。個室の入口部分のみ、平屋室は1.8m、2階室は2.1m程度の高さがあるため、着替えなどは可能です。
なお室内にほかの個室の階段が張り出している関係で、寝台幅が寝台の途中で変わるのが特徴です。平屋は70cm幅の寝台が途中で56cm幅となるほか、2階室は最も広い部分は70cmですが、それはごく一部で大半が62cm幅とやや狭く、最も狭い部分は56cmです。
一般的に進行方向に足を向けると寝心地がよいとされています。東京行きでは2階室が、高松・出雲市行きは平屋室がその方向を向きます。
ソロ2階室(16番):平均騒音51.3dB(静かな事務室程度)
最大振動:震度3.0、平均振動:震度1.2
ソロ平屋室(17番):平均騒音53.6dB(静かな事務室程度)
最大振動:震度3.6、平均振動:震度1.5
特に平屋室はモーター音が大き目なので、音に敏感な方は2階室を選んだ方がいいでしょう(出入りが階段なので、足が悪い人は平屋室がいいと思います)。
3種類ある「シングル」
「サンライズ」で最も個室数が多い(80室)のが「シングル」です。電動車で床下機器がある「ソロ」と違い、「シングル」は付随車ですから、2階建て構造でも十分な天井高さが確保されています。
個室サイズは横幅98cm、縦幅196cmで、床面積は1.9平方メートル。寝台幅は入口付近の狭い部分で60cm。広い部分では70cmです。階上室(36室)、階下室(36室)、平屋室(8室)の3室から成り、寝台料金はいずれも7700円です。
シングル階上室(7号車25番個室):平均騒音54.6dB
最大振動:震度3.5、平均振動:震度1.2
シングル階下室(14号車9番個室):平均騒音53.7dB
最大振動:震度2.9、平均振動:震度0.9
シングル平屋室(14号車1番個室):平均騒音57.3dB
最大振動:震度3.8、平均振動:震度1.5
シングル平屋室(12号車11番個室・電動車):平均騒音60.5dB(日常会話程度)
最大振動:震度4.1、平均振動:震度1.9
各「シングル」には同等の設備がありますが、異なるのは寝台横の荷物スペースです。階上室が幅26cm、平屋室が幅25cm、階下室は幅15cmと差があります。
シングルツインだけは一度乗ったことがある。車端部の台車の上で、レールのジョイント音(「タタン、タタン」音)で眠れなかった記憶がある。上段でも寝台が狭い感はあまり無かった。(寝台車としての感覚。家のベッドよりはもちろん狭い。) サンライズツインが取れなかった為だが、シングル2室にした方が良かったのかも。