寝台特急「サンライズ」は寝られるのか? 雑魚寝からA寝台まで「寝比べ」 わずか5cmで大違い

1人でも2人でも使える「シングルツイン」

「瀬戸」「出雲」に8室ずつ備わる、1~2人用個室。寝台料金9600円と高いものの、補助ベッドの寝台料金は5500円と安いため、2人利用すると1万5100円となり「シングル」2室とほぼ同額になります。

 床面積1.9平方メートルは「シングル」と同じですが、入口付近は天井高さ2.1mあり、余裕があります。寝台幅は狭い部分で60cm、広い部分で70cmです。なお、上段寝台は使わない時は跳ね上げられます。

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「シングルツイン」(安藤昌季撮影)。

 車いす対応個室以外は、東京側を頭にして寝る構造で、高松・出雲市からだと、上段寝台の利用者は進行方向と逆に足を向けることになります。2・9号車にある車いす対応個室は、個室長さ2.52mと広いですが、デッキ外にあるのでやや騒音が大きいです。

 寝心地ですが、下段寝台は寝台の横にあるスペースにも腕が伸ばせるので、幅広く寝られます。上段寝台は景色がよいですが、やや狭いです。

シングルツイン(13号車12番個室):平均騒音58.5dB
最大振動:震度3.2、平均振動:震度1.7

人気がある「サンライズツイン」

「瀬戸」「出雲」に各4室のみと数が少ないことから、販売開始と同時に売り切れることも多いのが2人用B個室寝台「サンライズツイン」。寝台料金は1万5400円(2名分)です。

 レール方向に寝台が並行して並ぶスタイルで、室内広さは幅1.94m、奥行き1.96m、床面積3.8平方メートルとかなり広いです。

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「サンライズツイン」(安藤昌季撮影)。

 寝台幅は広い部分で75cm~96cm、狭い部分でも61.5cmあり、他のB寝台よりも広くなっています。わずか5cmですが、寝心地には随分差があります。なお、寝台と寝台の間は41cm、寝台の高さは39cmあるので、スーツケースなどを間に置き、毛布や衣類などで高さを稼げば、親子3人で添い寝も可能です。

 階下なので眺望はよくありません。また冷房の吹き出し口が1か所のみで、吹き出し口が開閉式のため、閉めたままだと室内が蒸し風呂状態になります。

 進行方向に足を向けたい場合は、東京発なら2・4番個室を、高松・出雲市発なら1・3番個室を予約するとよいでしょう。なお3・4番個室は喫煙室のため、隣室でタバコを吸われた場合、若干煙が入ってきます。

サンライズツイン(11号車4番個室):平均騒音47.7dB(静かな図書館程度)
最大振動:震度3.1、平均振動:震度1.5

【写真】「サンライズ」の全寝台をイッキ見!

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コメント

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1件のコメント

  1. シングルツインだけは一度乗ったことがある。車端部の台車の上で、レールのジョイント音(「タタン、タタン」音)で眠れなかった記憶がある。上段でも寝台が狭い感はあまり無かった。(寝台車としての感覚。家のベッドよりはもちろん狭い。) サンライズツインが取れなかった為だが、シングル2室にした方が良かったのかも。