終日運休の「青梅駅」どんな工事してた? ホームをわざと曲げたワケ 鉄道クレーン車も

2022年10月中旬、都内を走る青梅線が一部区間で終日運休のバス代行運転になりました。その理由は、中央快速線にグリーン車を走らせるために必要な、青梅駅の改良工事です。かなり大規模な工事になっています。

激レア車両「鉄道クレーン車」なんと2両も!

 工事前日の10月14日には、線路脇に置かれた2つのトラバーサー(長尺物を平行移動させる装置)の下にそれぞれ新しい分岐器(ポイント)が置かれていることが確認できました。一方で、奥多摩方面には3番線ホームに沿って新しい線路も用意されており、工事当日に向け準備万端という雰囲気でした。

 このトラバーサーは、JR東日本の東京建設プロジェクトマネジメントオフィスが運用する鉄道クレーン車「KRC810N」が線路などを吊り上げる際に使用するものです。青梅駅の工事では2台のKRC810Nが立川方面と奥多摩方面にそれぞれ分かれ、一気に線路の敷設作業を行うことで工期の短縮を図っています。なお、線路の切り替えが終わった青梅駅では今後、1・2番線ホームの延伸工事が行われる計画です。

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青梅駅構内に留め置かれた真新しい分岐器(深水千翔撮影)。

 ちなみに青梅駅の線路切り替え工事で活躍した鉄道クレーン車KRC810Nは、2015(平成27)年の導入以来、拝島駅の線路切り替え工事や品川駅の改良工事など数多くの現場で活躍しています。同車両が装備するクレーンの最大吊り性能は73.5t、自走最高速度は30km/hとのこと。なお、吊荷のまま自走できるほか、架線下の狭い空間で重量物を吊り上げる作業を行うため、水平吊りで大きな能力を発揮できるようになっています。

 このような優れた施工能力を持っている鉄道工事に特化した特殊車両KRC810Nが、2台揃って間近で見られる機会はそうそうありません。筆者(深水千翔:海事ライター)なりに2両揃った理由を推察してみると、青梅駅なら施工場所での留置が可能で、上下両方向で分岐器と線路の交換を伴う大規模工事を1日で施工するという条件が揃ったからでしょう。

 なお、前述したように中央快速線のグリーン車は2022年10月現在、2024年度以降にサービスを開始する予定となっています。よって、それまでの間、グリーン車導入に向けた改良工事が断続的に青梅線などで行われると思われます。

【了】

【青梅駅改良の理由も】ホーム改良工事直前の青梅駅の様子

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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1件のコメント

  1. 青編成にグリーン車は導入しないですよね?

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