60年前の大型“3軸”レトロバス復活!「三菱MR430」のべ千人で奇跡の復元 加速いいぞ…!

かつて旭川市内で走っていた国内初の大型3軸路線バス「三菱MR430」を、旭川電気軌道が復元、ナンバープレートをつけて公道を走行しました。約1年に及んだ復元作業は、まさに困難と奇跡の連続でした。

乗車は貴重な機会に? 「加速いいぞ…!」

 車両復元記念セレモニーと特別ツアー参加者限定の車両撮影会が開催されたのち、旭川市内を実走行する三菱MR430に乗車しました。約10分間という短い間でしたが、古き良き時代のバス車内と独特のエンジン音を楽しむことができました。

 リーフサスペンションを採用していることから、乗り心地は硬めでしたが、車軸が3軸と多いからか、想像していたよりも走行時の揺れが安定していたように感じました。

 驚いたのは、加速が良いこと。このバスには排気量8550ccのターボ付きエンジンを搭載していますが、現行の大型路線バスがこれよりも小さい排気量のエンジンを搭載していることを考えると、この60年間の日本のバス車両の歴史というものを再認識した次第です。

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リアビューも美しい三菱MR430(須田浩司撮影)。

乗車する機会は限られる?MR430の今後の予定は?

 奇跡の復活を遂げた旭川電気軌道の3軸レトロバス「三菱MR430」ですが、万が一故障が発生した場合に補修部品の調達が困難で過度の走行ができないことから、路線定期運行および一般貸切運行は行われません。このため、実際に乗車できる機会は、催行が計画されている特別バスツアーなど、多くても年数回に限られそうです。

 現在、三菱MR430は共栄バスセンターに隣接するバリアフリー研修施設に格納しており、見学可能エリアから窓越しに見ることができます。復元作業の際に取り外した外板やMR430のパネル写真が展示されており、旭川電気軌道の社員研修などで使用するほか、イベント時に一般公開することも検討しているそうです。

 なお、三菱MR430の復元にあたっては、観光庁の事業「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業 交通連携型」を活用。今後は地域活性化や旭川PRのツールとしての活躍も期待されます。

【了】

【全貌】奇跡の復活を遂げた大型3軸レトロバス(写真ギャラリー)

Writer:

自称「高速バスアドバイザー」。運行管理者資格所有。高速バス乗車1100回以上。 紙原稿・ネット原稿・同人誌・ブログなどを通じてバス・鉄道を中心とした 「乗りもの旅」の素晴らしさを伝える活動を行う。北海道在住。

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