パトカー? 赤灯付けた青いCX-8に乗る“刑務官” 法務省の実力組織「特別機動警備隊」とは

東京ビッグサイトで開催された危機管理産業展に、法務省の特別部隊「SeRT」が初めて装備品展示で姿を見せました。警察ではなく法務省の実力組織、どのような業務をしているのか、隊員に直接ハナシを聞きました。

指揮官車にCX-8が選定されたワケ

 全国に展開する必要がある特別機動警備隊には、隊長などが乗車して現場に急行する指揮官車としてディーゼルエンジンを搭載したマツダCX-8が配備されています。

 マツダによれば、選定理由は「がれきなどがある災害現場でも確実に到達できる走破性能」「指揮官を含め多人数乗車ができること」「特別機動警備隊の認知を高めるに相応しい、スタイリッシュさと存在感」この3点が高く評価されたからだといいます。

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特別機動警備隊が用いる消防服。ヘルメットに「法務省」の表記がある(深水千翔撮影)。

 CX-8は、3列シートを備えるため最大7人が乗れるほか、災害時でもガソリンに比べて入手しやすい軽油を燃料とするディーゼル車だというのがメリットで、その点もマツダは長所として明記していました。

 外観は、スカイブルーに白いラインが入ったカラーリングと、ルーフ上部に設置された赤色警光灯が目につきます。これは特別機動警備隊が運用するトラック(資機材運搬車)などとデザインを合わせることで、車列を組んださいの統一性を持たせつつ、先頭を走る指揮車として相応しい雰囲気を持たせるためだそう。

 なお、フロントグリル内側には点滅灯が埋め込まれており、加えて設置場所は衝突時に歩行者の頭部を保護する「アクティブボンネット」のセンサーを邪魔しない位置となっています。

 法務省矯正局特別機動警備隊は、2022年6月に総務省消防庁が策定した「大規模災害時の救助・捜索活動における関係機関連携要領」において、消防、警察、海上保安庁、自衛隊といった実動部隊を補完する機関として位置づけられました。

 これまで刑務官といえば刑務所の中だけで仕事をしているイメージでしたが、今後は災害対処など矯正施設の外側で見かける機会が増えそうです。

【了】

【ジャスティース!】SeRT指揮官車の車内や所属を表すワッペンなど

【特集】異色の超絶パトカーも!? 日本の「すごい警察車両」こんなにいっぱいある!

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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