「クララが立った」を駅で体験? 歩行補助ロボでバリアフリーなるか 背景にある危機感

東急電鉄が業界初となる「歩行補助ロボット」を用いた実証実験を、11月下旬から駅などで行います。段差や隙間の多い鉄道利用という場面においてロボットがどこまで実用的か、モニターの感想や得られたデータを元に検証します。

なぜ歩行補助ロボ? そこにある危機感

 東急電鉄が今回、この歩行補助ロボットの活用を思い立ったのは、高齢者など歩行に負担がある乗客が増加する一方、それを補助する鉄道事業者側の人材の不足が進む、という予測からでした。

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専用のアプリをインストールすることで、クララの動作をスマートフォンで操作できる(2022年11月7日、大藤碩哉撮影)。

 鉄道駅にはその構造上、階段や段差のほか、列車とプラットホームのあいだには隙間など、様々なバリアが存在します。鉄道各社は設備面のバリアフリー化を進めているものの、介助が必要な場面が多々あるのも事実です。

 そこで同社は、歩行補助ロボットの研究・開発を行う信州大学内のベンチャー企業「Assist Motion」と協同し、駅での活用ができないか模索を始めました。Assist Motion側も、公共交通機関での活用における知見を収集したいといい、両社の思惑が一致したのです。

「テクノロジーを活用したバリアフリーをより一層推進していく必要性を認識しています。ユニバーサルなサービスの拡充を通じ、あらゆるお客様が容易に快適に利用できる鉄道サービスを目指します」(東急電鉄 広報)

 なお、実証実験ではモニターへアンケートを行うほか、クララ自身が蓄積した歩行データを解析し、駅や列車内といった環境下でどのようなデータが得られたかを検証します。またクララを駅に常備し、申し出があった際に貸し出すのかなど、運用方法についても検討するとしています。

【了】

【写真】列車への乗り降りの様子

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