「次期戦闘機」は“戦闘機の開発”じゃない 日英伊が目指すもの 実は名前からも明らか

次期戦闘機の開発が日英伊の三国共同開発に決まりました。それぞれの国が求める、全く新しい戦闘機。その姿を予測することは難しいものの、単なる“戦闘機の開発”ではないことは明らかです。プロジェクトを基本のキから見ていきます。

「イメージ」は用意されている

 防衛省やイギリス国防省などはGCAP計画の発表に伴い、次世代戦闘機の複数のイメージCGを公開しています。

 防衛省が過去に発表した次期戦闘機のイメージや、イギリス国防省やBAEシステムズなどが過去に発表したイメージに描かれた航空機は、エンジンを2基搭載し、ステルス性能を重視したデザインの双発機である点は共通していました。

 今回発表されたGCAPのイメージも双発機とステルス性能を重視したデザインという点は次期戦闘機とテンペストのイメージ画を踏襲しており、三か国が次世代戦闘機をステルス性能の高い双発機として志向していることは間違いないでしょう。

 GCAPに関する首脳共同声明には「三か国すべてが将来に渡り最先端の戦闘航空能力を設計、配備、アップグレードできる枠組みとした」と明記されています。

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2022年のファンボロー・エアショーで展示された人工衛星と直接データのやり取りをするテンペストのイメージ(竹内 修撮影)。

 航空自衛隊とイギリス、イタリア両空軍の戦闘機に対する要求には差異がありますが、その差異を埋めるために各国が機体の設計に変更を加えるのは現実的ではなく、開発経費の圧縮や早期の実用化という共同開発のメリットを損ねてしまいます。

 このため機体を共通化した上で、航空自衛隊とイギリス、イタリア両空軍の戦闘システムに最適化し、かつ三か国が独自に開発した兵装の搭載を容易にするための、ソフトウェアの自由度を高めるという手法が採られるのではないかと筆者は思います。

【了】

【模型アリ】次期戦闘機の元になる英「テンペスト」(写真)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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コメント

1件のコメント

  1. Grobal でなく Global では。

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