“偉大なるも不遇” 名航空技師「ハインケル」が生んだ飛行機4選 ジェット機&ロケット機は世界初!

1月24日は、 航空機会社ハインケルの創設者でドイツの航空機産業に多大な貢献をしたエルンスト・ハインケル博士の誕生日です。博士が起こした同社は、革新的な発想と技術の高さに定評がありましたが不遇でもありました。

世界初のジェット機He178とHe280

 ロケットエンジンの開発と並行してハインケルン博士は、ジェットエンジン開発の第一人者である、ハンス・ヨアヒム・パプスト・フォン・オハインを招き自社でジェット推進の航空機開発も行っています。その成果が結実したのが1939年8月27日に初飛行したHe178です。

Large 20230124 01
世界で初めて飛行したジェット機He178(画像:アメリカ空軍)

 これはジェットエンジンを搭載した航空機としては世界初の進空で、同じくイギリスで開発されていたグロスターE.28/39の初飛行より1年も早いものでした。

 とはいえ、当時のドイツ空軍の反応は芳しくないもので、これについて戦後、ハインケル博士は「冷や水を浴びせられたようだった」と回想しています。

 ただ、ハインケル社はこれに懲りずに改めて新型のジェット機を開発しています。それがHe280でした。同機は流線形の胴体に射出座席を備え、ドイツ機として初めて前輪式の降着装置を採用。機首に20mm機関砲3門を搭載した同機は、後に続くジェット戦闘機の原型ともいえる機体で1941年3月30日に初飛行し、世界で初めて飛んだジェット戦闘機になりました。

 ですが、調子が良かったのはここまでで、自社製エンジンHeS 8の信頼性が低かったことから実用化に向けた開発は難航、結局エンジンをユンカース社製ユモ004に変更しています。しかし、同エンジンは、後発のメッサーシュミット社製Me262ジェット戦闘機に搭載予定だったことが大きな影響を及ぼしました。性能的にMe262はHe280よりも優れていたため、結局ドイツ空軍はMe262の方を採用し、He280は試作のみで終わりました。

【不遇な機体だけじゃない!】ハインケルが生んだ実用機 He111爆撃機&He219夜間戦闘機ほか

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. まるで機会に恵まれなかっただけの傑作機のように聞こえるけど、実際は飛行特性がかなりひどくて事故だらけのものだったのだが

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  4. ウクライナ軍の「1000機の無人機」がモスクワの製油所を襲撃!“タンクが吹き飛ぶ瞬間”を捉えた映像を大統領が公開 今後の影響は?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス