インドのフランカーと訓練の F-2戦闘機に「爪痕」? 垂直尾翼の記念塗装 空自の心意気

インド空軍Su-30「フランカー」戦闘機が共同訓練を行うために飛来し、話題となっている茨城県の百里基地。ただ注目ポイントは航空自衛隊のF-2戦闘機にもあるそう。今しか見られないスペシャルマーキングについて話を聞きました。

凝ったデザイン、虎の爪痕の意味は?

 この「武者」「虎」「ドクロ」の3つのマークが指し示すものは、今回の共同訓練に参加した3部隊です。武者とドクロは航空自衛隊で、F-2を装備する百里基地の第3飛行隊と小松基地から飛来したF-15装備の飛行教導群がそれぞれ部隊マークとして使用しているものになります。

 一方、虎はインド空軍から参加した第220飛行隊にあたるそう。この飛行隊のニックネームは「デザート・タイガー」であり、そこから前出した3つを描いた形になっています。なお、それぞれが引っ掻かれた爪痕の隙間から覗くようなデザインになっているのは、インド空軍飛行隊の部隊マークの虎から連想したものですが、同時に「今訓練が歴史のうえで爪跡を残す」という意味も込めているからだというハナシでした。

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垂直尾翼の右側。文字部分は日本の国旗をイメージして中央が赤色になっている(布留川 司撮影)。

 加えてよく見ると「ヴィーア・ガーディアン」の文字の中にも、左側にはインドの国旗、右側には日本の国旗がそれぞれ描かれており、これもまた日印のパートナーシップを表現するものとなっています。

 デザインは部隊内での公募という形で複数のアイディアを準備、そこから選定されたそうですが、この「ヴィーア・ガーディアン」記念塗装機の案を出したのは、第7航空団に所属する第3飛行隊の整備員である岡野2等空曹です。彼は「個人的に図画デザインや工作などが好き」なんだそうで、このような公募にはいつも積極的に参加しているとのことでした。

 岡野2曹のデザインは、これ以外にもいくつか採用されているようで、前出の記念塗装機だけでなく、今回の共同訓練時に航空自衛隊員が付けているパッチ(ワッペン)の図柄も彼が原案だそう。過去にはF-4EJ「ファントムII」が2020年に完全退役する時の記念塗装機のデザインも担当していたとのことでした。

【日印共同演習の記念ワッペンも】記念塗装機の作業の様子ほか

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