“不便”返上か? 神奈川県の運転免許センター「二俣川」 相鉄・東急直通でどれだけ時短に

地下鉄グリーンラインの延伸構想

 ただし、それでも恩恵にあずかれる人は限られるようです。先述の東横線や目黒線で、神奈川県なのは新丸子駅(川崎市中原区)まで。菊名駅(横浜市港北区)が最寄りの人は横浜線で1駅の新横浜へ出るかもしれませんが、菊名以南の利用者は従来通り横浜駅で乗り換えるでしょう。そしてやはり市北部や市南部からのアクセスは変わりません。

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相鉄・東急新横浜線(画像:東急)。

 横浜市には構想として、日吉~鶴見間と、中山~二俣川~東戸塚~上大岡~根岸~元町・中華街間を結ぶ「横浜環状鉄道」があります。市営地下鉄グリーンラインを現在の起終点から延伸する形です。

 仮に完成すれば、二俣川を含む市内の南北移動が実現し、田園都市線や市営地下鉄ブルーライン、京急線などの沿線が相互に行き来できるようになります。市は所要時間について、中山~二俣川間で33分短縮、東戸塚~二俣川間で22分短縮を見込んでいます。

 しかし2016(平成28)年の試算では、全線34.4kmを整備した際の総事業費を概算で7700億円としており、費用に対する便益の比率である費用便益比は1以下とのこと。事業化に当たっては1を上回る必要があるため、実現までの道のりは遠そうです。

 ただし市は2023年1月の段階で、グリーンラインやみなとみらい線の隣接区間において需要予測や将来人口推計、まちづくりの連携方策の検討を行うとしており、今後の推移が見守られます。

 運転免許センターはまだ当分のあいだ「遠い存在」としてあり続けそうです。

【了】

【え…】グリーンラインが延伸した世界線です

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コメント

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2件のコメント

  1. 新しい路線繋がって便利一辺倒な記事しか有りませんが、元々、相鉄線利用してる側の大半の人は路線が減って、横浜間の時間が伸びるわ、横浜発もいずみ野線もまじるんで偉い不便なんですよ。

    そういう側の記事も載せて路線見直しに一役買ってください。

    路線繋がる=今まで起きなかった遅延も事故も大幅に増えてそういうリスクも知ってほしいです。

  2. 「武蔵小杉など東急東横線・目黒線沿線の~」とありますが、武蔵小杉はもともと相鉄・JR直通線が通っており、2019年に相鉄・JR直通線が開業した時点で乗り換えなしで二俣川へ行けたので、例に挙げる駅としてはあまり適切ではないように思います。
    同様に、「武蔵小杉~二俣川間の場合、新線開業前は横浜駅乗り換えで約30~40分かかっていた」とありますが、これも相鉄・JR直通線の最速は24分(3月17日までのダイヤで12:01武蔵小杉発→12:25二俣川着、平日土休日とも)で、平均しても30分以内で到達できました。