「ゆりかもめキラー」に? 東京BRT“安い・早い”ビッグサイトへの交通手段へ変身 ルートはヒャッハー♪

表定速度2倍!?

 この新橋~国際展示場駅間の所要時間は下りが17分、上りが15分となっています。実際乗ってみると、下りは新橋駅周辺の信号待ちなどで少し時間ロスがあり21分くらいかかりましたが、上りは時間通り着きました。運賃は220円です。

「新橋付近でトンネルを通らないプレ一次運行時の表定速度(停車時間も含めて割り出す平均速度)は、各系統の平均で10km/hでしたが、今回は幹線ルートで20km/h、そのほかの系統でも平均して12km/hに向上しています」(東京BRT)

 ただし、幹線ルートの表定速度20km/hは上り便の場合で、新橋を出たあとに信号がやや多い下り便は19km/hになるとのことでした。

 一方、新橋の東京BRT停留所の真上に発着する「ゆりかもめ」は、東京ビッグサイト駅まで22分、運賃は388円(IC)です。ゆりかもめは新橋からだと、レインボーブリッジや青海を経由するため遠回りになってしまいます。また、東京駅から東京ビッグサイトへ向かう都営バスと比べると、東京BRTは大幅に速いです。国際展示場駅からの徒歩時間を考慮しても、そのスピードは競争力があります。

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新橋のバス停に停まる連節バス。ゆりかもめの駅の真下だ(乗りものニュース編集部撮影)。

 目下の課題は、その知名度でしょう。連節バスの車内はだいぶ余裕がありました。また、新橋駅からバス停までの案内が少なかったり、立地がやや分かりづらかったりもします。最寄り駅としては新橋ではなく、都営大江戸線の汐留駅です。

 とはいえ、住民の利用のほか、豊洲市場などへの業務利用もちらほら。土休日は観光客も増えるのかもしれません。東京BRTによると、本数も順次増便していくとのこと。なお、幹線ルートは東京オリンピック・パラリンピックの選手村跡地に立つ大規模マンション群「HARUMI FLAG」のすぐそばを通りますが、今後の本格運行時にはHARUMI FLAG内への立ち寄りも予定しているそうです。

【了】

【“使える”ようになったぞ!】東京BRTの新ルート&車窓(写真で見る)

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