西武が導入する「他社の中古車」は何だ? 譲受されそうな車両とは 意外とシビアな条件

まとまった数を譲受できること

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西武鉄道が貨物輸送を行っていた頃の電気機関車は、他社からの譲渡車両が多数運用されていた(2009年10月、児山 計撮影)。

 車両を他社から譲受する際に、自社で必要な車両数を確保できるかは重要です。例えば想定した運用に30両が必要な場合、形式Aを20両、形式Bを10両という形で譲り受けてしまうと、仕様の違いから保守部品が余計に必要となるほか、乗務員が機器の異なる車両を運転しなくてはならないなど、トータルコストがかかります。

廃車と譲渡の時期が一致すること

 各鉄道会社は事業計画に沿って車両の新造・廃車の方針を立てます。A社が新車を導入して旧来の20両を置き換える場合、譲受先のB社が30両必要だとしてもA社は21両以上の譲渡は当然できません。この場合B社は来年度以降のA社の事業計画を視野に入れ、導入計画を立てなくてはなりません。

自社線内を走行可能な大きさ・仕様であること

 鉄道車両はどれも似たような大きさに見えて、実は微妙に異なります。全長であれば短いものなら16m級の東京メトロ1000系電車(銀座線)、長いものなら近鉄や南海の通勤電車で20.7mという車両が存在します。

 また車体の最大幅も、例えば東急5000系電車(田園都市線など)であれば2800mm、E233系電車(JR東海道線など)であれば2950mmなどとなっており、当然ながら車体幅の広い車両は狭い幅の鉄道会社では運用できません。

 また、最近では車両ドアの位置もホームドアの設置により制約を受けます。同じ全長20m、片側4ドアの車両であれ、JR東日本のE233系と西武鉄道の30000系電車ではドア位置が異なります。こういった点も考慮しなくてはならないでしょう。

 以上の観点から、西武鉄道が導入し得る車両は具体的に何があるでしょうか。

【写真】西武鉄道へ譲渡されるかもしれない?車両イッキ見

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コメント

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3件のコメント

  1. 中古車両を導入するということは、当然運賃も安くなるはずですね。まさか、サービス品質を低下させて、同じ運賃などという阿漕なことはないはず。特に新宿線沿線住民は長年サービス向上を諦めるような状況ですが、同一レベルさえ維持出来なくなるのは苛立ちさえ感じます。

    • ヒント:コロナ

  2. 217は先頭車にドア位置の問題があるのでは?
    インドネシア譲渡に向けたとみられる動き というのもあるようだしで
    無し でしょう

    数があることでは メトロ7000 8000もアリだったのかもしれないけど
    バンバン潰しているようだし…

    京王7000 は車体サイズと時期は良さそうだけど軌間が…

    小田急1000も今や…

    京成 京急 都営浅草系は 車体長が18m級で軌間は京王同様合わず…

    相鉄は車体幅…

    地方私鉄のような2~3両編成数本 ならともかく
    まとまった数の中古車というのはJRから以外では意外と難しいような…

    そしてそのJRは…
    先頭車ドア位置問題と車体幅

    なんのあても無く出したプランなのか?…
    とも思えてもしまうけど
    そんなはずも無いだろうし…

    どこの何が西武に向かうのか……

    そんな他社車両譲受なんていう覚悟があるくらいなら
    メトロなりの設計丸呑みで同時に新造し
    単価を抑える なんていうのは?…