西武が導入する「他社の中古車」は何だ? 譲受されそうな車両とは 意外とシビアな条件
「サステナ車両」となりうる車両3選+α
都営6300形電車
都営三田線に1993(平成5)年から導入された車両です。6300形は製造時期に分けて走行装置が大きく3種類に分けられますが、2023年現在も残っているのはその中で3次型と呼ばれる車両。これらは機器類も比較的新しく、編成数も24編成とまとまった数があります。
しかし、東京都交通局は現段階で新型6500形電車の追加投入計画を発表しておらず、6300形を今後置き換えるかどうかも未定です。そのため西武鉄道が望む譲渡時期に合わせられないのが懸念材料です。
東京臨海高速鉄道70-000形電車
りんかい線用の70-000形電車は10両編成が8本あり、2011~2018年度に機器の更新も完了しています。そして2024年に新型車両の導入が予定されており、譲渡のタイミングはよいといえるでしょう。
先頭車の数が8編成分しかないのが懸念材料ですが、車体の寸法や性能は問題ないので、西武多摩川線や多摩湖線など、支線用であれば有力な候補となり得ます。
東急9000系電車
東急電鉄は2022年1月に行った運賃改定申請に合わせて、大井町線へ新型車両を投入すると発表しています。同線には、置き換えの対象となるであろう9000系電車(5両編成)が15本あります。
車両数は充分、置き換え時期も2023年度以降と西武鉄道の発表する時期に近く、譲受車両としては有力候補といえるでしょう。東急電鉄は東急テクノシステムという車両の改造を行うグループ企業を擁しており、譲渡の際のカスタマイズや機器のアフターサポートなどは充実しています。
ただし9000系の制御器は初期のVVVFインバーターなので、もし譲渡するとしたら機器の更新は必須となりそうです。
このほか、西武鉄道は2022年10月にJR東日本と「鉄道技術分野における連携」を発表しています。内容に「新しい技術を導入する際の仕様共通化」「設備導入のスピードアップや開発コストの低減に取り組む」などがあり、仮にJR東日本から西武鉄道に車両を譲渡するのであれば、新型E235系電車に置き換えが進む横須賀線のE217系電車なども候補に挙がるかもしれません。
設備投資計画は今春中にも発表されるでしょうから、具体的な形式が何なのか、今から楽しみです。
【了】
Writer: 児山 計(鉄道ライター)
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。
中古車両を導入するということは、当然運賃も安くなるはずですね。まさか、サービス品質を低下させて、同じ運賃などという阿漕なことはないはず。特に新宿線沿線住民は長年サービス向上を諦めるような状況ですが、同一レベルさえ維持出来なくなるのは苛立ちさえ感じます。
ヒント:コロナ
217は先頭車にドア位置の問題があるのでは?
インドネシア譲渡に向けたとみられる動き というのもあるようだしで
無し でしょう
数があることでは メトロ7000 8000もアリだったのかもしれないけど
バンバン潰しているようだし…
京王7000 は車体サイズと時期は良さそうだけど軌間が…
小田急1000も今や…
京成 京急 都営浅草系は 車体長が18m級で軌間は京王同様合わず…
相鉄は車体幅…
地方私鉄のような2~3両編成数本 ならともかく
まとまった数の中古車というのはJRから以外では意外と難しいような…
そしてそのJRは…
先頭車ドア位置問題と車体幅
なんのあても無く出したプランなのか?…
とも思えてもしまうけど
そんなはずも無いだろうし…
どこの何が西武に向かうのか……
そんな他社車両譲受なんていう覚悟があるくらいなら
メトロなりの設計丸呑みで同時に新造し
単価を抑える なんていうのは?…