気づけば車はドリンクホルダーだらけのナゼ “17本”も要る!? それでも足りないかも、なワケ
ドリンクホルダーに「ドリンク以外」もいろいろ
ドリンクホルダーが増えてきたことには、社会の変化もあります。これに関しても、カーメイトは、「コンビニでカップコーヒーの販売が始まったり、高速道路のSA・PAにスターバックスなどが出店してきたりした時期にいち早く、カップコーヒーに対応した商品を打ち出してきました。大きな紙パックのドリンクが流行った時期もあって、その際も対応しましたね」と話します。
また、ドリンクホルダーに入れるのが必ずしもドリンクとは限りません。たとえばカップ型の空気清浄機(ナノイー発生器など)。これは近年、純正オプションとして用意されるケースもあります。ドリンクホルダーを活用する各種フレグランスや、灰皿などもカー用品店で多く見かけます。
このように社外のカー用品として登場したグッズの機能を、自動車メーカーが内装に落とし込んでいく流れがあるそう。たとえば、エアコン吹き出し口のドリンクホルダーや、後部座席のトレイ、USB電源などが挙げられるといいます。
そうした収納類も、最近はさらに変化しているようです。たとえば2022年発売の新型ステップワゴンでは、実はドリンクホルダーの数が15か所に減っています。
運転席と助手席のエアコン吹き出し口下の“穴”は、スマホが置けるようなミニトレーに変更されつつも、吹き出し口下のドリンクホルダーは収納式として確保。しかしながら、3列目ドア側に3つずつあった“穴”のひとつは電源に変わったため、ドリンクホルダーの総数としては減少したのです。
一部の“穴”をトレーにする動きについてカーメイトは、ディスプレイオーディオにスマホのツールを連動させる動きを指摘。スマホの画面は見ないようトレーに置き、モニターと連携させるため、トレーのようなスペースは今後も増えていくのではといいます。
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