首都圏の鉄道計画 壮大な「ボツ路線」とは 70年代"夢の路線網" 3路線が「東松山」へ集中したワケ
これが1976年の「首都圏近未来鉄道計画」だ!
【放射高速鉄道】
(1)東京湾岸線(都心~海浜ニュータウン~千葉方面)
→のちの京葉線。
(2)常磐新線(田端付近~野田付近~筑波学園都市~水戸方面)
→のちのつくばエクスプレス。
(3)大宮バイパス東北新線(新宿~王子~岩槻付近~白岡方面)
→一部区間が埼玉高速鉄道に発展。
(4)比企・八高連絡線(池袋付近~朝霞~比企ニュータウン~松久方面)
(5)高麗川・八高連絡線(新宿~所沢北方~高麗川~八高線小川町方面)
(6)中央・相模連絡線(三鷹付近~多摩ニュータウン~上溝付近)
(7)港北ニュータウン・平塚新線(目黒付近~港北ニュータウン~二俣川~平塚)
→のちの神奈川東部方面線(相鉄・東急新横浜線)。
(9)東京湾横断鉄道(新宿~大井ふ頭~羽田空港付近~木更津)
【環状鉄道】
(A)環6ルート
(B)環7・環8ルート
(C)第2武蔵野ルート(一部は新金・小名木川貨物線などを利用)
(D)西関東縦貫線(原町田~多摩ニュータウン~立川~坂戸町~比企ニュータウン~熊谷)
(E)関東平野横断線(越生~比企ニュータウン~桶川・白岡・杉戸付近~下館)
(F)関東平野縦貫線(鹿島港~筑波学園都市~古河付近~館林~太田~伊勢崎付近~高崎操車場)
(1)~(3)は既に国鉄が構想を発表していた「開発線」に相当します。いずれも「既存路線の間の空白地域」に放射路線を通し、利用を分散しようというのが狙いです。後に(1)は京葉線、(2)はつくばエクスプレス、(3)は埼玉高速鉄道の一部として、形を変えながらも実現しました。
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