「前向き駐車しかできない高速PA」また一つ登場 停めやすさ重視? そのメリット/デメリット

「前向き駐車強制」をやめて「バック駐車強制」にしたところも

 新東名の静岡SA上り線や浜松SAの上下線は、駐車場の拡張にあわせ、通路に対し斜め前方向きの駐車マスを、斜め後方向きに引き直し、「バック駐車・前進出庫」へと変更しています。

 というのも、通路の左右から同時にバック出庫するクルマどうしの衝突事故が発生していたそう。ちなみに変更前は、駐車車両の前方に歩行者用通路があるため、「頭から出る」ことができない構造でした。

 バック出庫の際は、反対側から出庫するクルマがルームミラーに映りにくく、相手を認識しづらかったと考えられます。しかし、斜め後方に引いたマスへバック駐車する構造であれば、駐車マスの端までルームミラーに映るので、直角配置の駐車マスよりもバックがしやすいということでした。

 また、そもそも「バックの方が駐車しやすい」という利用者の声も、駐車場レイアウトの変更に反映したと、NEXCO中日本は話していました。

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リニューアルオープンした西湘PA下り線。つながった2マスの間にはボラードが設置され通り抜けできなくなっている(乗りものニュース編集部撮影)。

 しかしながら、「バック駐車がどうにも苦手」という人も少なくありません。そうした人には前向き駐車のほうが確かに停めやすいでしょう。混雑時を想定すると、駐車時にもたつかれるよりも、前向き駐車で素早く停めてもらい、出庫時は、クルマがいないタイミングを見計らって、ゆっくり出てもらう――その方が効率的にはよいのかもしれません。

【了】

【図で見て!】「前向き駐車強制」→「バック駐車強制」レイアウトに変更 新東名のSA(画像)

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コメント

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2件のコメント

  1. 後ろ向き駐車が苦手な人に合わせた方がいい
    前向き駐車で出る場合はただ後ろに下がってハンドル切るだけで出れる
    後ろ向き駐車で何度も何度も何度も切り返す時間より速い

  2. 頭から入れてそのまま出る設計にすれば良いのでは?