「F-14トムキャットが一番好き」死にかけてもそう言える 生還した伝説のパイロットの“判断”

いまから30年ほど前、中東で「骨折」「前見えず」「無線不通」という三重苦状態ながら、空母に無事帰還した伝説のパイロットがいました。しかも彼はその後、スペースシャトルで宇宙にも行ったとか。あきらめずに生還した理由を直接、聞きました。

ペルシャ湾上空でF-14パイロットを襲った悲劇

 戦闘機パイロットの偉業といえば、本来の目的である空中戦での勝利だと一般の人はイメージするかもしれません。しかし、平時において戦闘機が空戦に参加することは稀(まれ)であり、それよりも多くのパイロットたちは無事に生還することを一番の目的としています。

 なかには訓練中に事故を起こし、パイロットが重傷を負いながらも機体を無事に着艦させ、自身と同乗する乗員を生還させたというレアケースもありました。

Large 20230521 01
アメリカ海軍のF-14「トムキャット」戦闘機(画像:アメリカ空軍)。

 1991年11月13日、ジョー・F・エドワーズ・ジュニア少佐(当時。以下エドワーズ氏)は、F-14「トムキャット」戦闘機を操縦して訓練に参加していました。場所は中東のペルシャ湾上空で、原子力空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」から飛び立ち、高度2万8000フィート(約8800m)をマッハ0.9の速度で飛行中でした。

 その時、何の前触れもなしに爆発のような突発音が発生し、エドワーズ氏が乗るF-14のコックピット内部は急減圧の状態となります。同時にエドワーズ氏も強烈な風圧と衝撃を受けて負傷してしまいます。

 実はこの時、F-14の先端部分、レドーム(レーダードーム)と呼ばれる部品が脱落。それが風圧によって後方へと吹き飛ばされ、その際に機体上部のコックピット部分に接触。音速手前の速度で風圧によって凶器となったレドームは、パイロットが座るコックピット上部のキャノピーを粉砕し、同時にエドワーズ氏と後方に座るRIO(レーダー要撃士官)が負傷したのです。

【この状態で帰ってきたの!?】ボロボロ状態で空母に着艦するエドワーズ少佐操縦のF-14「トムキャット」ほか

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス