ダイハツ認証不正のナゾ多き“動機” ロッキー/ライズ出荷停止 手間とコストをかけた虚偽?

海外向け車種に続き、ついに国内車種でも明らかとなったダイハツの認証不正。売れ筋車種の出荷・販売停止に至るまでの経緯は、ちょっと不可解なものでした。

運転席側に自信がなかった? 2台おシャカにしてまで…

 19日に公表された内容では、この運転席側の社内試験をせずに、立ち合いが行われた「左側(=助手席側)の試験データを提出した」とされています。しかし、実際には、すでに実施済みの助手席側の衝突試験を、社内試験で再び繰り返しています。不正は助手席側で実施した2回目の社内試験データを、運転席側で実施したと偽って提出したことです。

 助手席側と運転席側の違いはあっても、同種の側面衝突試験です。クラッシュした車両は同じ試験では使えません。なぜ新しい試験車両を用意する手間をかけてまで、再び同じ試験を実施したのか。国内向け車両に及んだ同社の不正には“謎”が残ります。

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トヨタ「ライズ」HEV(画像:トヨタ)。

「このモデル(ロッキー/ライズ)では、HEVではないガソリン車があり、構造的に差異はない。ガソリン車の運転席側の側面衝突試験は問題なく行っていて、影響を与えるものではないと考えている」(ダイハツ担当者)

 今後、ダイハツは5月15日に設置した第三者委員会(貝阿彌 誠元東京地方裁判所長)を通じて調査を進めます。5月24日に運転席側の社内再試験を実施し、乗員の衝撃(傷害値)が規定内に収まっていること、ドア外れや開放、燃料漏れが生じていないことを確認したと26日に発表しました。今後、出荷・販売の再開に向けて、認証当局立会いでの試験など必要な手続きを当局と相談しながら進めるとしています。

【了】

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Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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