2023年のローレル賞は関西から “ちょっと関東風な”車両? 鉄道友の会

公営交通からノミネートしました。

京都市交通局20系

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「ローレル賞」(画像:鉄道友の会)。

 鉄道友の会は2023年5月25日(木)、今年度の「ローレル賞」を決定しました。同会は毎年1回、前年に営業運転を開始した新造および改造車両の中から、選考委員会が選んだ候補車両に対して会員の投票結果をもとに優秀車両を選定し、ローレル賞を授与しています。

 選ばれたのは京都市交通局の20系電車です。この車両は、地下鉄烏丸線開業時に導入された10系電車1・2次車の置き換えを目的に開発。制御システムは、将来のATO(自動列車運転装置)に対応させています。

 外装・内装デザインは、市民と利用者の投票により決定。車内には多目的スペース「おもいやりエリア」が設けられました。ここを含め車内には、車両ごとに異なる18種の「京都ならでは」が展示されています。伝統産業をより一層身近に感じてもらう機会を増やし、業界全体の振興に繋げたいという思いが込められているそう。

 鉄道友の会は、公営交通事業者の通勤車という制約の中で、市民参加によるデザイン策定、バリアフリー、インバウンド対応、車両内外デザインでの伝統産業品との協創など、完成度が高く最新技術と京都らしさを併せ持つ優れた車両であることを評価したとしています。

【了】

【写真】ローレル賞を受賞した車両

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