「予定通り終了します」首都高2週間通行止めで“架け替わった橋”みてきた あれ、横幅が違う…?
新しい橋は“横幅”が違う?
上り線の大師入口ランプから高速大師橋に上がってみると、橋の途中から真新しい舗装が広がっていました。その横、本線とほぼ同じ高さに、スライドされた古い橋桁が断面をさらして置かれている光景も、なかなかの迫力です。
既存の橋桁から新しい橋桁へ切り替わる部分は明確に分かります。そこから、やや外側へ橋桁が拡がっているのです。反対側の終端は、その拡がった部分がだんだんと狭まり、古い橋桁と同じ幅になっていくように調整されています。
「既存部分が造られた55年前の設計では、路肩も狭かったのですが、架け替えた部分は現在の基準の設計で造られているので、路肩が拡がっています」と首都高の関係者が教えてくれました。
もちろん舗装なども高機能化されており、透水性が向上しているといいます。この日の朝は雨で、既存部分の路面には少し水が残っていた一方で、新設の部分はきれいに水がはけていたとか。この透水性能により、クルマで通行した際の騒音も小さいといいます。
なお、上り本線の横に置かれた古い橋桁は今後、2025年にかけて少しずつ撤去していくといいます。新しい橋桁は約300mを3つの大ブロックに分けて船で運搬しましたが、古い橋桁は少しずつ切り分けて船で運んでいくそうです。
また、首都高速道路は通行止めにともなう交通への影響は今後分析のうえ、改めて発表する構えです。首都高では他にも、大規模なリニューアル工事が進行しています。大幹線を2週間ものあいだ通行止めした史上初の工事の経験は、今後どう活かされるのでしょうか。
【了】
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