コレが試験機!? 激レア「真っ白すぎるボーイングの珍飛行機」へ潜入 あまりに“意外”な機内の謎
「真っ白すぎる珍飛行機」その機内へ
この機では、ベトナム航空のものと見られるビジネスクラスとエコノミークラスが当時のまま配されているのです。ビジネスクラスは横1-2-1列でベージュをベースカラーとしたフルフラットシートが、エコノミークラスは横3-3-3列の深い色のものが、通常の旅客機と同じように全区画に設置されています。
座席だけでなく、CA(客室乗務員)が用いる簡易キッチン「ギャレー」なども旅客機仕様のまま使用されています。試験に用いられていると見られる器材は、通常の客席が立ち入り禁止テープで区切られた箇所に設置されているようでした。
このように、「とても旅客機らしさの残った試験機」である「エコデモンストレーター・エクスプローラー」は、今回、計4か国の航空当局が共同した「次世代航空交通システム」の実現への取り組みへの一環で、世界初となる実際の旅客機を用いた「次世代航空交通システムに関する試験飛行」のために飛来しています。
試験されている「次世代航空交通システム」が実運用で導入された場合、複数国の空域を飛ぶ航空機の相互間隔が適切に保たれ、地図アプリやカーナビのように、最適な経路と通過時刻をリアルタイムで調整することが可能となるといいます。その結果、到着時間の予測が容易になることで定時性が向上するほか、CO2排出量の10%削減、混雑の緩和による上空待機の軽減といった効果が期待されているとのことです。
【了】
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