設備は国内最多! デビュー前に特急「スペーシアX」を見てきた 座席の広さや座り心地は?
超広い「コックピットスイート」
最上級個室「コックピットスイート」は、私鉄特急で最も広く、長さ410.0cm、幅266.0cm。編成の端に1室だけ設けられている超豪華な設備です。室内に入ると「広い!」と実感します。運転台越しの展望も相まって、3方の景色が見られ、非常に解放感があります。
1人掛けソファが4脚、3人掛けソファが1脚あり、乗客が自由に動かせます。1人掛けソファは「コックピットラウンジ」の色違いで、着座感も同じです。3人掛けソファは、1人あたりの幅が53cmあり、クッションが2つ備わります。こちらはゆったりとした座り心地でした。
なお、前面展望については、乗客の座高によっては見えにくいことがありますので、備え付けクッションをソファに置き、その上に座ることで景色が見やすくなると感じました。
「スペーシアX」の全設備に乗車した実感は、ビジネスでもレジャーでも利用できる「よく考えられた車両」ということです。営業運転ではどの程度揺れるのか、景色やサービスはどうなのか、「改めて乗客として乗車したい」と感じさせる車両でした。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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