JR芸備線どうすれば“乗りたい”? メガ赤字路線の活用を市民団体が模索 東京よりも地元にPRするワケ

JR西日本屈指の赤字路線 芸備線。存廃を巡ってしばしば議論になりますが、このたび市民団体がプロジェクトを立ち上げ、路線を残す方法を模索しています。まずは9月のシンポジウムなどに向け、クラウドファンディングを実施中です。

芸備線魅力創造プロジェクトが発足

 岡山県から広島県にかけ、中国山地の山間を行くJR芸備線の利用者低迷が深刻です。特に東城~備後落合間の輸送密度(平均通過人員)はわずか「13人」であり、JR西日本が公表している輸送密度2000人/日未満の「線区別経営状況に関する情報開示」(2021年度)では、17路線30線区中で最低の数値でした。ちなみに国鉄民営化の際には、4000人/日未満がバス転換の目安のひとつとされていました。

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JR備後落合駅(画像:芸備線魅力創造プロジェクト)。

 同線はその存廃を巡ってしばしば議論になります。JR西日本が沿線自治体に対し、交通についての基本的な方針(マスタープラン)策定を呼びかけているなか、ローカル線を切り捨てるのでなく活かしていけないかと、ローカル線の今後について考えてきた有志4人が「芸備線魅力創造プロジェクト」を発足させました。収支改善へ向け、「沿線の人々が乗って残す」だけではもはや難しい段階であることから、沿線の魅力をさらに高め、都市の人に鉄道を利用して訪ねて来てもらう方法を模索しています。

 ただ、プロジェクトの代表を務め、芸備線沿線である広島県庄原市出身の横川 修さんは、「東京や大阪の人に来てもらうよりも、まずは地元、広島や岡山の人に魅力をPRしたい」と話します。

 その理由は、地元が抱える問題や秘めている魅力は、まずは地元の人が自覚することが必要だからだといいます。鉄道が無くなってしまったらどういう未来が待ち受けているのか、自分事として、JRに問うよりも先に市民や県民に問いたいと話します。

【写真】全盛期だった頃の備後落合駅

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